80代現役女医が語る、「人生の終い方」:健康と自己実現への道のり




この文章は、80代の現役女性医師が、自身の経験を通して「人生の終え方」というテーマについて考察したものです。75歳を過ぎてから直面した身体的な変化や、それに伴う内面的な変化を詳細に描写し、単なる「終活」ではなく、残りの人生をいかに自分らしく豊かに生きるかに焦点を当てています。具体的には、住居、健康、経済、精神状態の四つの側面から、高齢期を迎えるにあたって準備すべきことや、実践している健康維持の方法について語られており、高齢化社会における生き方の指針として、多くの読者に示唆を与える内容となっています。
天野恵子医師は、1942年生まれの内科医で医学博士でもあります。東京大学医学部を卒業後、静風荘病院特別顧問を務め、日本性差医学・医療学会理事やNPO法人性差医療情報ネットワーク理事長としても活躍されています。彼女は日本に「女性外来」を根付かせた第一人者として知られており、83歳になった現在も埼玉県にある静風荘病院の女性外来で診療を続けていらっしゃいます。私生活では、53歳、52歳、45歳になる3人の娘さんの母親でもあります。
天野医師が75歳になった頃、体力の低下や免疫力の著しい変化を感じ始めました。具体的な例としては、半年で6キロの体重減少や、短期間で3回もの虫垂炎の発症、そして長年服用していた漢方薬による強い副作用などが挙げられます。これらの経験を通じて、彼女は自身の体の限界と向き合い、「人には必ず終わりが来る」という事実を冷静に受け止めるようになったと述べています。この時期から、天野医師は自身の「人生のしまい方」を真剣に考えるようになりました。
特に健康面では、75歳での全身がん検診の結果、幸いにもがんの所見は見つかりませんでしたが、血圧と血糖値がやや高めであると指摘されました。女性は閉経後にこれらの数値が上昇しやすいことは医学的に広く知られていますが、自覚症状が少ないため、気づいた時には糖尿病や心臓病が進行しているケースも少なくありません。そこで、天野医師は予防策として、緑黄色野菜を豊富に使った特製野菜スープを毎日飲むことを実践。その結果、約3ヶ月で血圧と血糖値が驚くほど改善したとのことです。
この物語は、老いという避けられない現実を前に、いかに前向きに、そして賢く人生を計画し、充実した日々を送るかについての洞察を提供しています。天野医師の経験は、年齢を重ねることを恐れるのではなく、それを新たな学びと自己成長の機会として捉えることの重要性を教えてくれます。