BESV eバイク徹底試乗:ロードバイク愛好家が激坂で体験する4モデルの魅力






今回は、ロードバイクを日常的に利用する私が、電動アシスト自転車「BESV」の試乗体験をお届けします。前回のBESV JAPAN訪問で学んだeバイクの仕組みやブランド特性を踏まえ、今回は4つの異なるBESVモデルを実際に走行し、その性能と乗り心地を徹底的に比較しました。特に、モデル選びで迷っている方や、eバイクの実際の走行感に興味がある方にとって、私の率直な感想が参考になれば幸いです。
今回の試乗コースには、代官山エリアに位置する「上村坂」を選定しました。この坂は平均勾配が約9%、最大勾配は驚異の約17%に達する本格的な急坂で、普段ロードバイクに乗っている私にとっても、体力の限界を超える難所です。通常、これほどの急坂では自転車を押して歩くこともしばしば。まさにeバイクの真価を試すには最適な環境と言えるでしょう。ちなみに、この坂はかつて美空ひばりさんの邸宅があったことから「ひばり坂」とも呼ばれています。試乗中は坂の景色を楽しむ余裕はありませんでしたが、次に訪れる機会があれば、ゆっくりと散策してみたいものです。
最初に試乗したのは、折りたたみ式のミニベロeバイク「PSF2」です。このモデルは、車に積んで旅先へ持ち出したり、自宅でコンパクトに収納したりと、日常使いからレジャーまで幅広いシーンでの活躍が期待されます。2025年6月に発売されたばかりの最新モデルで、特に注目すべきは前モデル「PSF1」から大幅に改良されたスマートモードです。この新機能では、AIが走行中にライダーのペダリング力、ケイデンス、速度、そして坂道の勾配といったデータを継続的に学習し、蓄積されたデータに基づいて最適なアシストを提供します。つまり、乗れば乗るほど、そのライダー専用のアシストへと進化していくという画期的なシステムです。今回の試乗は短時間であったため、この学習機能の真価を完全に体験することはできませんでしたが、所有すればするほど、その魅力を深く感じられることでしょう。
実際にペダルを踏み出すと、まず感じたのはその驚くほどの軽快さでした。車体重量はeバイクとしては軽量な18.9kg。押して歩く際の軽さもさることながら、漕ぎ出しのスムーズさが特に印象的でした。アシストの立ち上がりは非常に滑らかで、発進時の不自然さは一切感じられません。ミニベロタイプは「坂道に弱い」という先入観がありましたが、「PSF2」はその固定観念を完全に覆しました。上村坂のような急勾配も、信じられないほど楽々と登り切ることができたのです。さらに、リアサスペンションが路面からの衝撃をしっかりと吸収してくれるため、多少路面が荒れていても安心して走行できました。今回試乗した4モデルの中でも、「PSF2」のヒルクライム性能の高さは群を抜いていました。軽量な車体と自然なアシストが絶妙に融合し、坂道を登ることが心から楽しいと感じられるモデルに仕上がっていると言えるでしょう。
今回のBESV eバイクの試乗は、各モデルの特性と革新的な技術を肌で感じる貴重な機会となりました。特に「PSF2」の、軽量さとパワフルなアシストがもたらす軽快な走行体験は、ロードバイク愛好家である私にとっても非常に魅力的なものでした。eバイクがもはや単なる移動手段ではなく、新たなライディングの楽しみを提供してくれることを強く実感しました。