JR東海とOpenStreetが小田原駅で共同事業、シェアサイクルと観光案内サービスを導入





2026年10月より、小田原駅を拠点とした新しい観光促進策が始動します。JR東海、OpenStreet株式会社、そして小田原市観光課が手を組み、シェアサイクルサービスの導入に加え、荷物預かりや観光案内サービスの実証実験を展開。これにより、観光客の利便性を高め、地域の魅力をより深く体験してもらうことを目指しています。
東京駅から東海道新幹線で約35分というアクセスの良さから、箱根への玄関口として知られる小田原。天守閣がそびえ立つ小田原城、相模湾で獲れる新鮮な海の幸、そして干物やかまぼこといった特産品が楽しめるこの地は、日帰り旅行から宿泊まで、多様なニーズに応える観光地として人気です。海と山に囲まれた豊かな自然はサイクリングにも最適であり、今回の施策は、小田原が持つ潜在的な観光資源を最大限に引き出すことを目的としています。
今回の共同事業は、JR東海が長年抱えていた課題、すなわち新幹線各駅における手荷物を持つ利用者の駅構内および周辺環境の整備、そして駅から目的地への二次交通の充実を解決するための一歩です。また、小田原市観光課も、小田原駅が単なる通過点となりがちで、市内への立ち寄りや周遊に繋がりにくいという現状を改善したいと考えていました。これらの共通の課題意識が、今回のシェアサイクル導入と実証実験へと繋がりました。
シェアサイクル事業は、JR小田原駅西口のスペースを活用し、OpenStreet社が運営する「HELLO CYCLING」アプリを通じて利用可能です。2026年10月3日からサービスが開始され、11台の自転車が設置されます。料金体系は最初の30分が160円(税込)、以降15分ごとに160円(税込)で、車種によって料金が異なる場合があります。これにより、観光客は手軽に自転車を利用し、小田原市内を自由に散策できるようになり、観光の選択肢が大きく広がることが期待されます。
JR東海、OpenStreet社、小田原市観光課によるこの取り組みは、小田原の観光体験をより快適で充実したものに変えるための重要な試みです。新幹線を利用する旅行者にとって、到着後の移動手段の確保や手荷物の管理はしばしば課題となりますが、今回のサービス導入によって、これらのストレスが軽減され、小田原の魅力的な景観や食文化をより気軽に楽しめるようになるでしょう。この実証実験を通じて得られる知見は、将来的に他の地域での観光促進策にも応用される可能性を秘めています。