きじま家の伝承レシピ:えんどう豆ご飯と焼き明太子のハーモニー





きじま家の食卓を彩る、伝統と革新のハーモニー
きじま家三代にわたる料理の系譜:旬の食材を慈しむ心
料理の道に生きる杵島直美さんと、その息子であるきじまりゅうたさん。彼らは、家庭料理研究の第一人者として知られる故・村上昭子さんのレシピを受け継ぎ、現代に伝えています。この連載では、懐かしい思い出とともに、長年愛されてきたきじま家秘伝の味をご紹介。第3回となる今回は、りゅうたさんが初夏の味覚、グリーンピースを用いた「豆ごはん」を披露します。きじま家の食卓に欠かせない「焼き明太子」と共に、二回にわたりその魅力を深掘りします。
豆ご飯の極意:さやの旨味が織りなす風味豊かな炊き方
「こんにちは!」と明るい声で登場する直美さんとりゅうたさん。五月に入り、真夏のような日差しを感じる今日この頃、気候変動が旬の食材にも影響を与えることを語り合います。しかし、村上昭子さんの残した料理の記憶は、そんな変化にも揺るがない心の支えとなっているようです。香りと舌に残る記憶は、瞬く間に過去へと誘います。今回りゅうたさんが担当するのは、連載3回目にして初夏の味覚、グリーンピースを使った「豆ごはん」。直美さんは、昭子さんがよく作っていた豆ごはんの記憶を辿ります。豆の茹で汁で米を炊き、後から豆を混ぜ込む方法。「昭子さんの炊き込みご飯は、具材の煮汁で炊くものが多かったわね」と直美さん。りゅうたさんもその通りだと頷き、生の豆を一緒に炊く一般的な方法とは異なり、昭子さん直伝の方法がいかに豆の色鮮やかさを保ち、シワを防ぎ、そしてご飯全体に豆の豊かな風味を移すかを力説します。直美さんもこの作り方を実践しており、白いご飯に映える鮮やかな緑を「目にもごちそう」と表現。りゅうたさんは、さらに風味を高めるため、最近では「さや」も活用していることを明かしました。