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アウトリガー・リゾーツ、ハワイ施設の大規模改修と「シルク・ドゥ・ソレイユ アウアナ」の音楽配信を発表

アウトリガー・リゾーツ&ホテルズは、恵比寿ガーデンプレイスで開催されたアロハフェスを機に、関係者が来日し、同社がハワイで展開する施設の最新リニューアル計画を詳細に説明しました。特に、象徴的な存在である「アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート」では、1億ドル(約160億円)を投じた大規模な改修が進められており、全524室の客室と公共エリアの刷新、さらに2つのプレジデンシャルスイートの新設が含まれます。これらの改修は、「Barefoot Luxury(裸足のラグジュアリー)」というコンセプトに基づき、「身近でリラックスできる、パーソナライズされた贅沢な体験」の提供を目指しています。さらに、シルク・ドゥ・ソレイユのハワイ常設公演「アウアナ」のオープニング曲がストリーミングサービスで配信開始されたことも併せて発表され、ハワイの魅力を多角的に発信する取り組みが強調されました。

現在進行中の改修プロジェクトの中でも、「アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート」は最も注目されています。このホテルは、かつてサーファーが波を待っていた場所に建っており、ホテル全体でサーフカルチャーを尊重する姿勢がコンセプトの中核をなしています。新設される2つのプレジデンシャルスイートは、この理念を反映し、伝説的なサーファーであるデューク・カハナモクと、東京オリンピックのサーフィン金メダリストであるカリッサ・ムーアの名前を冠しています。客室エリアの改装は今年8月から9月にかけて、公共エリアは11月から12月頃に完了する予定です。隣接するマウイ島、カウアイ島、ハワイ島の各施設でもリニューアルが進行しており、マウイ島の「アウトリガー・カアナパリ・ビーチリゾート」は客室の改修が完了し、2027年までに全作業の終了を見込んでいます。カウアイ島の「アウトリガー・カウアイ・ビーチ・リゾート&スパ」では、有名シェフのロイ・ヤマグチ氏との提携による新レストランが6月にオープンし、その後にリゾート全体の改装が完了する予定です。ハワイ島の「アウトリガー・コナ・リゾート&スパ」では、客室の全面改装、ロビーやプールのリニューアルが既に終わり、今夏には「デュークス・コナ」がハワイ島に初出店し、地元の食材を用いたアイランドスタイルの料理やトロピカルカクテルを提供します。

今回の改装について、エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフコマーシャルオフィサーのショーン P. ディー氏は、他社のリゾートがコロナ禍前の2019年と比較して回復率50%程度に留まる中、アウトリガー・リゾーツ&ホテルズが70%まで回復していることを強調しました。特に直接予約の増加が著しく、これらの大規模なリニューアルが、グループが提唱する「Barefoot Luxury」の理念をさらに推進するものであると説明しました。これは、堅苦しい形式ではなく、ゲストがより身近に感じ、心からリラックスできる、個々のニーズに合わせたラグジュアリー体験を提供することを目指しています。

また、アロハフェスの開催に合わせ、シルク・ドゥ・ソレイユ「アウアナ」のマーケティングディレクターであるレイ・マーク氏も来日し、同公演のオープニング曲が各種ストリーミングサービスで視聴可能になったことを発表しました。「アウアナ」は、2024年12月にワールドプレミアを迎えた「アウトリガー・ワイキキ・ビーチコマー・ホテル」常設公演です。シルク・ドゥ・ソレイユの創設者がハワイ島で見た美しい夕日に感動したことがきっかけで誕生したこの公演は、創設40周年の原点回帰として位置づけられています。5年間の構想期間と2年間の着工期間を経て実現した「アウアナ」は、地元ハワイの才能を積極的に取り入れており、34名のパフォーマーのうち14名がハワイ出身者です。ラスベガスの「O」や「KA」がそれぞれ「水」や「火」をテーマにしているのに対し、「アウアナ」は「場所(ハワイ)」そのものを深く掘り下げている点が大きな特徴です。現在ストリーミング配信されているのはオープニング曲のみですが、この夏には全16曲がリリースされる予定です。

アウトリガー・リゾーツ&ホテルズは、ハワイ各地での大規模な施設改修を通じて、ゲストにより快適でパーソナルな「裸足のラグジュアリー」体験を提供することに注力しています。これらの取り組みは、コロナ禍からの回復を加速させるとともに、ハワイの豊かな文化と自然をより深く感じられる滞在を可能にするでしょう。また、シルク・ドゥ・ソレイユの「アウアナ」公演の音楽配信開始は、ハワイの芸術的な魅力を世界に広める新たな一歩となり、観光客に一層の期待感を抱かせています。ホテルとエンターテイメントの両面からハワイの魅力を再構築し、訪れる人々に忘れられない体験を提供しようとする同社の努力が、今後のハワイ観光に新たな活気をもたらすことでしょう。

「手ぶら観光」が日本経済に与える影響:観光庁の最新調査報告

観光庁は、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)との共同プロジェクトである「オーバーツーリズム対策に向けた手ぶら観光推進に係る調査事業」の最終報告書を発表しました。この調査は、手ぶら観光サービスが旅行体験の質を高め、観光客の集中を緩和し、滞在の満足度を向上させる可能性を深く掘り下げています。

具体的な調査内容としては、1598人の訪日外国人旅行者に対するアンケート、モニターツアーの実施、事業者へのヒアリング、そして位置情報データの詳細な分析が含まれます。これらの多角的なアプローチにより、手ぶら観光が観光客の移動経路を最適化し、主要観光地の混雑を解消し、最終的な旅行満足度を高める効果があることが確認されました。報告書では、観光庁および民間の位置情報データを統合し、訪日外国人の「9つの主要旅行動線」を特定し、視覚的に提示しています。さらに、モニターツアーの検証結果からは、手荷物配送や預かりサービスを利用することで、観光に費やせる時間が顕著に増加することが示されました。例えば、金沢では約1.3~1.5時間、京都では約1.3時間、大阪では約1時間、広島では30分~1.2時間の観光時間増加が報告されています。手ぶら観光の認知度に関しては、まだ35.9%の旅行者がサービスを知らないと回答しているものの、実際に利用した旅行者の満足度は94.3%と非常に高い水準にあります。最も利用したいサービスとしては、「空港/宿泊施設配送」が64.6%でトップでした。しかし、普及を妨げる要因も浮き彫りになっており、最も多い理由は「どのようなサービスか不明(26.8%)」であり、今後の認知度向上が重要な課題であることが示されています。

この調査結果は、日本の観光産業が直面するオーバーツーリズム問題に対する具体的な解決策を示唆しています。手ぶら観光の普及は、旅行者の利便性を高めるだけでなく、観光地の混雑を分散させ、持続可能な観光モデルの構築に貢献するでしょう。将来的には、より多くの人々がこの便利なサービスを利用し、日本の魅力を存分に楽しむことができるよう、認知度向上とサービス拡充に向けた取り組みが期待されます。

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長崎の伝統銘菓:五島列島のチャンココ餅と中国伝来のよりより

長崎県は、その豊かな歴史と異文化交流の背景から、数多くの独特な銘菓を生み出してきました。この記事では、五島列島に伝わる伝統的な念仏踊り「チャンココ」にちなんだ「治安孝行」という求肥菓子と、中国由来の揚げ菓子で長崎の日常に深く根付いている「よりより」という二つの代表的なお菓子を取り上げ、その製法、歴史的背景、そして地域社会における特別な位置づけを探ります。これらのお菓子は単なる食べ物ではなく、長崎の文化と人々の暮らしを象徴する存在です。

五島列島福江島で大正元年に創業した「はたなか」は、菓子製造だけでなく観光事業も手掛ける老舗です。彼らが60年以上にわたり大切に守り続けてきたのが、五島を代表する「治安孝行(ちゃんここ)」です。この菓子の名前は、約800年前に島に伝わった念仏踊り「チャンココ」に由来しており、カネの音「チャン」と太鼓の音「ココ」がその語源とされています。この念仏踊りは、先祖の霊を鎮め、家庭の安全を願う五島の夏の風物詩で、お盆の時期には花傘を被り、腰蓑をつけた踊り子たちが太鼓を叩きながら踊る姿が島のあちこちで見られます。「治安孝行」は、この踊り手が首から提げる太鼓を模した俵型をしており、きな粉をたっぷりとまぶしたもちもちの求肥の中に、職人が丹精込めて練り上げたあんこがぎっしり詰まっています。かつて天皇陛下に献上された実績もあり、全国菓子博覧会では名誉総裁賞を受賞するなど、五島が誇る傑作と評されています。島外ではなかなか手に入らない貴重な逸品であり、その希少性がさらに魅力を高めています。

一方、日本三大中華街の一つがある長崎で古くから親しまれている「よりより」は、中国起源の揚げ菓子です。「麻花兒(マファール)」や「唐人巻」といった別名もありますが、地元では二本の生地をねじり合わせて作られることから「よりより」として定着しました。長崎では学校給食にも登場するほど身近な存在で、県民のソウルフードと言えるでしょう。特に中華街で70年以上の歴史を持つ老舗「福建」のよりよりは、その製法に特徴があります。中国伝統の饅頭作りに用いられる自然発酵させた熟成生地「老麺(ろうめん)」を使用し、職人が一本ずつ手で編み、大豆油で揚げることで小麦本来の豊かな風味を引き出しています。最大の魅力はその独特の硬さで、一口食べると「歯ごたえ」があり、優しい甘さが後を引くクセになる味わいです。商品の硬さも様々で、好みに合わせて選ぶ楽しみもあります。異国の文化が長崎の街に溶け込み、日常のおやつとして根付いた「よりより」は、長崎の多様な歴史を物語る一品です。

これらの菓子は、単なる食の楽しみを超え、長崎の風土、歴史、そして人々の暮らしに深く根差した文化的な意義を持っています。五島の「治安孝行」が地域の伝統行事と結びついているように、「よりより」は長崎の国際的な歴史を反映しています。これらのお菓子を味わうことは、長崎の豊かな文化遺産を体験することに他なりません。

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