アジア太平洋地域の旅行者が重視する日本旅行:計画性と柔軟性

Visaの「2026年グローバル旅行意向調査」の結果が発表されました。世界約4万7000人(アジア太平洋地域約1万7000人を含む)を対象としたこの調査から、アジア太平洋地域の旅行者が、世界の変化に適応しながら、旅行の頻度を維持しつつ、より綿密な計画を立てる傾向にあることが明らかになりました。彼らは慣れ親しんだ場所、実用性、そして旅程の柔軟性を重視しているようです。
この調査では、回答者の63%がアジア太平洋地域内での旅行を計画しており、これは他の地域への計画を大きく上回ります。特に、日本への渡航意欲が最も高く、約5人に1人(19%)が日本を目的地として挙げています。次いでオーストラリア、タイ、韓国、香港が人気を集めています。今後1年間では、日本を挙げる人が28%に増加し、食文化や独自の地域体験への関心が高いことが示されました。また、約4分の1の旅行者が、FIFAワールドカップやK-POPイベントといったライブエンターテイメントやスポーツイベントを目的とした旅行を予定しています。
アジア太平洋地域の旅行者は、流動的な状況に対応するため、以前にも増して旅行計画を細かく立てています。宿泊施設だけでなく、保険、ビザ要件、現地の最新情報など、出発前の多岐にわたる確認が一般的です。この背景から、回答者の約半数(49%)が旅行のアイデアや目的地探しにAIツールを利用しており、ツアー情報の収集や整理(41%)、現地体験の情報収集(35%)などが主な用途となっています。決済においては、その安全性(33%)が最も重視され、カード決済の利用可否(27%)が続きます。また、旅程の途中での予約に関しては、出発前に宿泊施設を予約する人が約8割に上る一方で、体験アクティビティを事前に予約する人は半数に留まり、目的地到着後の柔軟な対応を好む傾向が見られます。特に食事に関する決定の72%、交通手段の選択の65%が現地到着後に行われていることが分かります。
現代の旅行者は、変化の激しい世界の中で、情報技術を駆使し、計画性と柔軟性を両立させることで、旅の質を高めようと努めています。彼らの賢明な選択は、個々の体験を豊かにするだけでなく、持続可能な観光の未来を築く上でも重要な指針となるでしょう。