エクソソーム治療が変形性膝関節症に新たな光:湘南鎌倉総合病院が臨床応用を開始

近年、再生医療分野で大きな注目を集めているエクソソーム治療に関して、堀江貴文氏がその最前線を深く掘り下げました。湘南鎌倉総合病院が院内での高純度エクソソーム製造に成功し、変形性膝関節症への日本初の臨床試験を実施。その成果と今後の展望について、小林修三院長が詳細を語りました。2026年4月からの自由診療開始により、苦しむ多くの患者に希望をもたらす可能性が示されています。
エクソソームは、体内のほぼ全ての細胞から分泌される微小な粒子で、細胞間の情報伝達に重要な役割を果たしています。これらは炎症の抑制、組織の修復促進、老化細胞の機能支援など、多様な生理作用を持つことが知られています。しかし、市場に出回るエクソソーム製剤には純度にばらつきがあり、不純物混入による健康被害も報告されているため、高品質な製剤の確保が不可欠とされています。
湘南鎌倉総合病院では、この課題に対し、厳格な衛生管理と品質基準をクリアしたGMP準拠施設を院内に設置。帝王切開で出産された方の臍帯組織から採取した間葉系間質細胞を利用し、不純物除去率99.7%という高純度なエクソソーム「SK-EVs」の製造に成功しました。これはエクソソーム研究の第一人者である落谷孝広氏との共同研究の成果であり、日本国内で初めてヒトへの治療に応用されることになりました。
最初の臨床応用は、日本に約2500万人の患者がいるとされる変形性膝関節症を対象に行われました。2026年2月から5名の患者に対し「SK-EVs」を関節腔内に注射する臨床試験を実施した結果、痛みの指標であるビジュアルアナログスケールスコアが46%減少し、膝の屈曲・伸展の可動域も向上するなど、顕著な改善が見られました。一部の患者からは「1万歩歩いても膝が痛くなくなった」という喜びの声も上がっており、安全性に関しても問題は認められませんでした。この成功を受けて、同院では2026年4月から変形性膝関節症に対するエクソソーム治療を自由診療として提供を開始しています。
この画期的なエクソソーム治療は、変形性膝関節症に苦しむ患者にとって、従来の治療法では得られなかった改善をもたらす可能性を秘めています。高品質なエクソソーム製剤の安定供給と、その有効性・安全性の確立は、再生医療の未来を大きく拓く一歩となるでしょう。今回の取り組みは、日本の医療現場における再生医療の進展と、患者の生活の質の向上に寄与する重要な事例と言えます。