スリル満点!首都圏近郊で楽しめるクサリ場登山4選


















自然と一体となる冒険へ:クサリ場が織りなす感動体験
スリルと達成感の追求:魅力あふれるクサリ場トレッキングの世界
目の前に立ちはだかる険しい岩壁。そこに設置されたクサリを頼りに進む登山は、刺激的でありながらも、頂上到達時の達成感は格別です。日本各地には、日本アルプスや八ヶ岳をはじめ、修験道の聖地として知られる戸隠山や石鎚山など、クサリ場が名物となっている山々が数多く存在します。クサリ場でのスリルと達成感は、多くの登山者の心を掴んで離しません。
しかし、これらの有名な山々は、アクセスに時間がかかったり、長期間の滞在が必要となったりするため、気軽に訪れることが難しいのが実情です。
そこで今回は、首都圏から日帰りアクセスが可能で、本格的なクサリ場体験ができる以下4つの登山ルートを厳選してご紹介します。
- 電車で手軽にアクセス!埼玉・神奈川エリアの二つの山
- 中央線特急で約1時間の山梨エリアの二つの山
これらのルートの詳細に入る前に、まずはクサリ場を安全に楽しむための基本的な注意点を確認しておきましょう。
クサリ場登山における安全確保:三つの重要ポイント
クサリ場が設置されている場所は、必然的に滑落や転落の危険が高い急斜面や難所です。そのため、安全に登山を楽しむためには、以下の三つのポイントをしっかりと理解しておく必要があります。
- 一つのピッチには一人ずつ
- 状況に応じた適切な装備(グローブ、ヘルメットなど)
- 悪天候時の岩場の滑りやすさへの警戒
これらの項目について、さらに詳しく見ていきましょう。
クサリ場での基本原則:一つの区画に一人まで
クサリ場では、岩に打ち込まれたボルトなどでクサリが固定されている「支点」と、その支点から支点までの区間を「ピッチ」と呼びます。
もし、先行の登山者と同じピッチにあなたが入り、その登山者がバランスを崩した場合、あなたも巻き込まれて転落したり、振り落とされたりする危険性があります。このような事故を防ぐため、前を歩く登山者とは一定の距離を保ち、原則として一つのピッチには一人だけが入るようにしましょう。
安全装備の重要性:グローブとヘルメットの活用
クサリ場のある岩場では、不安定な浮石が存在することも珍しくありません。先行の登山者が不注意で落石を引き起こし、それがあなたの頭部に直撃する可能性も考えられます。このような不測の事態から身を守るために、「ヘルメット」の着用は非常に有効です。
また、クサリ場ではクサリだけでなく岩も掴んで進むのが基本です。花崗岩のようなザラザラとした表面の岩でも、グローブを装着していれば手のひらへの負担を軽減し、より安全に登ることができます。
悪条件下での注意:滑りやすい岩場への警戒
雨や霧で濡れた状態、あるいは積雪がある状況は、岩場が非常に滑りやすくなるため、特に危険なコンディションと言えます。このような状況下では、足元に細心の注意を払うことが不可欠です。
また、天候によっては、登山を中止したり、一時的に停滞したり、あるいはルートを変更したりするなど、クサリ場での行動を控える賢明な判断も求められます。
首都圏からのアクセス抜群!埼玉・神奈川のクサリ場2選
まず、首都圏からアクセスの良い奥武蔵・丹沢エリアから、おすすめの山を二つご紹介します。これらの山域では、馴染み深い場所でもスリル満点のクサリ場コースを楽しむことができます。
埼玉・破風山:低山ながら手応え十分な奇岩の連続
皆野町と秩父市の境に位置する皆野アルプス。破風山周辺には、猿岩や如金峰といった珍しい岩が点在し、大前山や天狗山へと続く稜線には、手応えのあるクサリ場が待っています。低山とは思えないほど充実した達成感を味わえるルートです。
皆野駅から車道を歩き、大渕登山口から木々が茂る穏やかな稜線を進みます。風戸分岐を直進し、巨大な猿岩の下を通過すると、破風山の山頂に到着します。
札立峠まで下り、大前山へ向かうと、登山道の様相は一変します。痩せた尾根にはロープやクサリ場が点在し、手ごわいルートへと変わります。武蔵展望台を越え、大前山に登頂します。
大前山からも緊張感の続く岩稜帯が広がり、小さな祠のある天狗山へ登頂します。ここからは沢沿いの樹林帯を下り、秩父華厳の滝登山口へ。さらに車道を約5分歩けば、秩父華厳バス停に到着です。バスの時間に余裕があれば、秩父華厳の滝を鑑賞するのもおすすめです。
神奈川・三峰山:緊張感あふれるクサリとハシゴの稜線
丹沢山塊の象徴である大山から北東に延びる稜線上にある三峰山は、その名の通り、北、中、南の三つの峰から構成されています。山頂付近の稜線はアップダウンが激しく、まるでナイフの刃のように細く険しい場所もあり、丹沢の主要ルートとは異なる特徴を見せてくれます。
煤ヶ谷バス停から杉谷戸沢沿いの道、そしてトラバース道を進むと尾根に出ます。途中には、この山の手ごわさを物語る注意喚起の看板も見られます。崩落箇所も多いため慎重に進み、物見峠に到着すると、いよいよ主要な稜線が始まります。
いくつものクサリ場やハシゴが設置された稜線を進みます。アップダウンを繰り返し、三峰山の山頂を目指します。クサリ場がない場所でも稜線の幅が狭いため、転落や滑落には細心の注意を払いながら行動しましょう。
不動尻まで下ると、沢沿いの平坦な林道歩きになります。ヘッドライトがあれば安心な山神隧道を抜け、広沢寺温泉バス停に到着すればゴールです。
一歩足を伸ばして挑戦!山梨エリアの本格クサリ場2選
少し距離はありますが、中央線沿線にある二つの山をご紹介します。特急列車を利用すれば、時間を有効に使って日帰りも可能ですので、ぜひ挑戦してみてください。