ドリアン・ロロブリジーダが語る結婚観と家族の形

Netflixのリアリティ番組『ボーイフレンド』で司会を務め、注目を集めるドラァグクイーン、ドリアン・ロロブリジーダ氏。元会社員という意外な経歴を持ち、メディアでは素顔も明かしています。本インタビューの最終回では、彼の人生における結婚と家族の概念に焦点を当てます。この対談を通じて、彼の多面的な魅力と、現代社会における多様な生き方について考察します。
41歳の大竹正輝、またの名をドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダ氏は、既婚者であることを公にしています。彼がゲイでありながら法的な結婚を選択した背景には、パートナーとのユニークな関係性があります。彼の伴侶は14歳年下のトランスジェンダー男性で、戸籍上は女性ですが、性自認は男性であり、同性の男性を好むという彼に、ドリアン氏は男性として深く愛情を抱いています。ドリアン氏自身も男性の性自認を持ち、戸籍上も男性であるため、法的には彼とパートナーの間で結婚が成立しました。この状況について、ドリアン氏は、30年、40年と連れ添っている同性カップルが結婚できない中で、自分たちが結婚できるのは公平ではないと感じると述べています。
ドリアン氏は、結婚という制度の意義について深く考察しています。結婚とは何か、なぜ人は結婚を選ぶのか、そして結婚によって何が変化するのか、といった問いは、彼にとって身近で、常に考え続けてきたテーマです。特に、同性愛者として、結婚に伴う権利や保障については、異性カップルよりも意識する機会が多いと感じています。彼らは、結婚の意味を深く掘り下げざるを得ない立場にあると語ります。
夫婦関係を円満に保つために、ドリアン氏は「お互い様」という意識と「他人である」という認識の重要性を強調します。相手に対する自分の思いがあるように、相手も自分に対して様々な感情を抱いていることを理解し、お互いに感謝の気持ちを持つことが大切だと語ります。元々は他人であった二人が家族となる奇跡に感謝し、結婚生活が長くなっても、その初心を忘れないように努めているとのことです。伝えたいことは、不満や要求だけでなく、「大切に思っている」「幸せだ」というポジティブな感情も言葉にすることで、コミュニケーションを深めています。
ドリアン氏は、疲れている時に相手に何も言わず察してほしいと思うことがあるかという問いに対し、そういった状況でも「今日はもうスイッチをオフにするね」といった一言があれば、相手も理解できると答えています。しかし、突然無視された場合、相手は「何だろう」と感じてしまうため、お互いにそうした言葉を交わすことが、関係を健全に保つ上で極めて重要であると強調します。このような細やかな配慮とコミュニケーションが、長く続く関係性の基盤を築いていると言えるでしょう。