フィギュアスケートの熱狂から学ぶ英会話:"quite something"の深層

猛暑が続く中、筆者は現実から一時的に逃れるため、フィギュアスケートの映像に没頭している。氷上で優雅に舞う選手たちの姿は、視覚的な涼感をもたらすだけでなく、その熱い競技精神から「自分も頑張ろう」という前向きな気持ちを引き出してくれる。先日、樋口新葉選手が銀メダルを獲得した2018年の世界選手権の映像を鑑賞していた際、イギリスの解説者が頻繁に口にするある英語表現が筆者の注意を引いた。
樋口選手のトリプルループが見事に成功した瞬間、解説者は「The Triple Loop, this is quite something.」と述べた。当初、このフレーズを直訳すると「これは、とても、何か」となり、完全な文章ではないように感じられた。しかし、その卓越した演技を目の当たりにし、「これは、すごい、なんだか……」と、解説者が驚きのあまり言葉を詰まらせたのではないかと解釈した。
しかし、その後も解説者は、技が決まるたびに「quite something」という言葉を繰り返したため、これは単なる言い淀みではないと考えるようになった。そこで、一度映像を停止して調べてみたところ、「quite something」には「とんでもなく素晴らしい、たいしたものだ」という意味があることが判明した。つまり、先に解説者が使用していた「アメージング」や「ラブリー!」といった感嘆詞と本質的には同じ意味合いを持つ表現だったのである。
余談ではあるが、「quite some」という表現は「相当の量/時間」を意味する。「They have been working on this for quite some time.」という例文は、「彼らはこれにかなりの時間取り組んでいる」と翻訳される。これについても、筆者は以前、「かなり時々」と誤解していたが、実際は全く逆の、継続的な努力を指す言葉だった。これらの発見は、受験勉強で学んだ記憶がかすかに蘇るものであり、多くの人々にとっては既知の事実かもしれない。
フィギュアスケートの鑑賞を通じて、筆者は涼を感じ、モチベーションを高めるだけでなく、英語の表現の奥深さについても新たな学びを得ることができた。「素晴らしい」という感情を表現する方法がこれほど多様であることに感銘を受け、真夏のフィギュアスケート観戦は、今後さらに筆者にとって欠かせない習慣となりそうだ。