世界の食卓を席巻するアジア料理:成長の背景と未来

アジアの味が世界を魅了する!食文化の新たな波が到来
アジア料理、世界市場で成長を加速
英国の有力市場調査会社であるユーロモニターインターナショナルは、最近発表した報告書「世界で高まるアジア料理の需要」において、アジア太平洋地域を除く世界各地で、アジア系レストランの売上高が2020年から2025年の期間において、飲食業界全体の成長速度を凌駕していると指摘しました。この分析は、アジア料理がグローバルな食文化において、その存在感を一層強めていることを示唆しています。
データが示すアジア料理の躍進
ユーロモニターの調査データによれば、アジア太平洋地域を除く世界全体でのアジア系レストラン市場は、売上高ベースで年間平均成長率(CAGR)11%を記録しました。これは、同期間におけるレストラン業界全体の成長率7%を大きく上回る数字です。特に北米と西欧地域では、アジア系レストランの店舗数の増加自体は1%から2%に留まり、西欧ではむしろ減少傾向も見られます。このことから、売上拡大は単なる店舗数増加によるものではなく、アジア系レストランへの消費支出そのものが着実に増加している傾向が明らかになっています。
韓流ブームと簡便調理ニーズが牽引する成長
アジア料理の中でも、特に韓国料理の台頭は目覚ましいものがあります。世界の冷凍レディミール(冷凍食品)市場において、韓国料理は国・地域別の料理ジャンルで堂々の5位にランクインし、2020年から2025年にかけて年平均15%という驚異的な成長率を達成しました。この背景には、エンターテインメントやソーシャルメディアを介した「韓流ブーム」が、食文化への関心を広げたことが大きく影響していると分析されています。さらに、アジア系食品ブランドは、現代社会で高まる「手間をかけずに美味しい食事をしたい」という簡便調理ニーズにいち早く対応。こうした戦略的な取り組みが、世界市場での競争力を高め、2025年にはチルドおよび冷凍レディミールの世界小売金額売上の38%を占めるまでに至りました。
冷凍レディミール市場におけるアジア料理の存在感
世界の冷凍レディミール市場の売上高ランキングでは、イタリアンが1位を維持しているものの、中華料理がそれに続き、メキシカン、日本食も上位に位置しています。このことからも、アジア料理が多様な形で世界の食卓に深く浸透し、その地位を確固たるものにしていることがわかります。