京都・神宮丸太町に佇む「mati」:パンとワインで昼間から楽しむ至福のひととき






京都の食文化を深く愛し、その知識で人々を魅了する天野準子氏が今回紹介するのは、昼間から気軽に美酒と美食を堪能できる、神宮丸太町の隠れた名店「mati」です。かつて印刷所として使われていた建物を活かした店内は、高い天井と大きな窓が特徴で、窓外に広がる琵琶湖疎水の美しい緑が、昼飲みという非日常的な体験をより一層特別なものにしています。
京都・神宮丸太町「mati」:昼下がりのパンとワインの楽園
京都市左京区聖護院東寺領町に位置する「mati」は、神宮丸太町駅からほど近い冷泉ビルヂング1階にあります。営業時間は通常12:00から19:00までで、金曜日のみ16:00から21:00まで延長営業しています。定休日は水曜日と木曜日です。店長の土井葉美氏が毎朝焼き上げる自家製酵母パンは、「噛むほどに小麦の風味と旨味が広がる」と評判で、ハード系のパンを中心に多彩なラインナップが店頭を飾ります。これらのパンは、店内で焼きたてを味わえるだけでなく、テイクアウトも可能で、多くのパン愛好家が訪れます。
店内飲食では、「パンとワインとアテ」をコンセプトに、パンを主役としたメニューが豊富に用意されています。「アテパンプレート」や「鮮魚のオープンサンド」など、パンの魅力を最大限に引き出す料理が並び、特に、姉妹店であるイタリアンバル「イルラーゴ」から仕入れる新鮮な魚を使った「鮮魚のオープンサンド」(1,400円〜)や、人気の「田舎風パテ」(ハーフ600円)は必食です。ワインは、軽やかなロゼや微発泡のペティアン、低アルコールワインなど、昼間から気軽に楽しめるナチュラルワインを中心に厳選されています。2階にはウォークインのワインセラーがあり、ボトルワインを選ぶ楽しみも提供されています。カウンター席では、さっと一杯楽しむ人もいれば、テーブル席でじっくりとワインと料理を味わう女性客で賑わい、昼下がりの穏やかな雰囲気の中で、それぞれの時間を満喫しています。土井店長は、「仁王門通や丸太町周辺には昼飲みスポットが増え、当店をはしごするお客様も多い」と語り、この地域の新たな魅力として昼飲み文化が根付いていることを示しています。
「mati」の魅力は、単に昼間からお酒が飲めるというだけでなく、質の高いパンと料理、そして心地よい空間が一体となっている点にあります。忙しい日常から少し離れ、昼下がりの光の中で美味しいパンとワインをゆっくりと味わう時間は、まさに至福のひとときと言えるでしょう。このようなお店が増えることで、人々のライフスタイルに新たな選択肢と豊かな彩りが加わるのではないでしょうか。食を通して地域に活気をもたらし、人々の心を癒す「mati」のような存在は、現代社会においてますます重要になっていくように感じられます。