夏尾瀬ヶ原の旅:友人との再会と予期せぬ山行変更











夏の尾瀬ヶ原で育む友情と自然の予期せぬ恵み
友情が育んだ夏の尾瀬ヶ原への旅路
昨年の8月、私は友人の姉妹と共に、夏の尾瀬ヶ原を訪れました。この旅の計画は、私の一泊二日という短い日程と、友人たちの二泊三日というゆったりとした日程に合わせて立てられました。友人との出会いは3年前の夏、北アルプスの黒部五郎岳を縦走した際の、鏡平小屋での偶然の出来事に遡ります。同じ神奈川県出身であることが分かり、意気投合した私たちは、下山後も共に帰路につき、それ以来、山を共に登る大切な存在となりました。その友人とその姉妹を招いて企画されたのが、今回の尾瀬の旅でした。
夏の尾瀬ヶ原:可憐な花々との出会いと弥四郎小屋の夜
旅の初日、私たちは鳩待峠から尾瀬ヶ原へと足を踏み入れました。そこは、夏の花々が咲き誇り、色鮮やかな高山植物が木道の両脇で風に揺れ、私たちの目を楽しませてくれました。尾瀬ヶ原は至仏山と燧ヶ岳の間に位置し、山ノ鼻からは至仏山を背に燧ヶ岳へと向かって歩きます。燧ヶ岳が徐々に近づいてくる様子は、歩く楽しさを一層深めました。池塘(ちとう)に浮かぶヒツジグサの小さく白い花は、水面に静かに漂い、その可憐な姿は私たちの心を捉えました。写真を撮りながら湿原をゆっくりと進み、その日の宿泊先である見晴の「弥四郎小屋」に到着しました。天候は下り坂で、残念ながら夕暮れの尾瀬ヶ原や至仏山の景色を望むことはできませんでしたが、美味しい夕食を囲み、これまでの山行の思い出や翌日のルートについて語り合い、翌日に備えて早めに休むことにしました。
それぞれの旅路:雨による計画変更と温かい蕎麦の味
私の一泊二日という日程のため、翌日、友人姉妹と弥四郎小屋で別れました。当初は尾瀬沼を経由して大清水に下山する予定でしたが、雨天のため鳩待峠へと引き返すことになりました。友人たちが旅を続けることを羨ましく思いながらも、下山後に沼田駅前で食べた温かい蕎麦は格別で、短い尾瀬の旅を心地よく締めくくってくれました。一方、友人姉妹はここから「贅沢な夏休み後半戦」に突入します。彼女たちは見晴から燧ヶ岳に登り、檜枝岐村に宿泊し、3日目には会津駒ヶ岳に登る計画でした。しかし、あいにくの雨により、燧ヶ岳への登頂を断念し、見晴から裏燧林道を通って御池へと向かうルートに変更しました。後日、友人からは裏燧林道が美しい森の中を通る素晴らしい道だったと聞かされました。