大人の週末:ライターが選ぶ「未来に残したい一皿」鶏料理とレバパテ、古民家カフェの魅力を深掘り

『おとなの週末』編集部のスタッフが、未来に伝えたいとっておきの料理を選びました。この企画は、長年の読者の皆様、そして雑誌の25周年を支えてきたお店への感謝を込めてお届けします。今回は、ライター輔老心さんが選んだ、記憶に残る逸品をご紹介。美味しい料理が私たちに与える喜びを再認識させてくれる内容です。
ライター輔老心さんの取材エピソードはユニークです。かつて取材で大量のとんかつを食べ続け、そのうち笑いが止まらなくなったという経験から、とんかつには「笑いの成分」が含まれていると悟ったそうです。しかし、今回彼女が選んだのはとんかつではなく、鶏料理が中心。「コケッコー」という言葉で締めくくられる通り、鶏肉を使った料理に焦点を当てています。彼女が食に寄せる情熱と、その独特な視点から選ばれた料理は、読者の好奇心を掻き立てます。
巣鴨にある『KUSHIKOMA 井こし』のレバパテは、輔老心さんのおすすめの一品です。店主の井越克徳さんが二日かけて丁寧に作り上げるこのレバパテは、能登半島のイカ魚醤「いしり」と鶏肝、ニンニク、玉ねぎ、バターを合わせて4時間煮込み、仕上げにブランデーを加えた逸品。熱々のパンにたっぷりと乗せて頬張ると、至福の瞬間が訪れます。いしりの風味が効いているため、濃厚でありながらもしつこくなく、日本酒との相性も抜群。女性客からも「目を見開くほど美味しい」と絶賛されるほどです。ちなみに、現在(2026年9月29日時点)店主の長期療養のため休業中とのことです。
食に対する輔老心さんの深い思いは、過去の味覚障害の経験から来ています。5年前、コロナによって味覚を失った際、苦くないマイタケと純米酒、シェリーしか口にできなかったそう。この経験が、味覚のリセットとなり、今では食べられることへの感謝の気持ちを強く抱いています。彼女にとって食は「生きる力」そのものです。
さらに、輔老心さんが愛するスポットとして、『駒込カフェ』と『島と魚 せえごれ』も紹介されています。『駒込カフェ』は、サンドイッチが評判の古民家純喫茶&ワインバーです。特にソムリエである店主が作る日替わりケーキは名物で、「コーヒーようかん」の日には甘口のシェリーや貴腐ワインを合わせることで、脳内に「桃源郷」が広がるような体験ができるといいます。また、『島と魚 せえごれ』の「鶏飯」は、鶏だしと椎茸だしのハーモニーが胃袋に染み渡る、まさに「万能薬」のような一品。締めの料理として、また二日酔いの解消にも最適とのことです。
この特集を通じて、輔老心さんが厳選した「未来に遺したい一皿」は、単なる美味しい料理の紹介に留まりません。食が持つ力、そしてそれを生み出す人々の情熱、さらには食を通じて得られる感動や幸福感までが伝わってきます。これらの料理は、訪れる人々に忘れられない体験を提供し、食文化の豊かさを改めて教えてくれます。