ぐるめぶんか

広尾にイタリアン新名所「古澤亭」が移転オープン、名物パスタが復活

2026年5月、広尾駅から徒歩わずか4分の場所に、新しいイタリアンレストラン「古澤亭」が誕生しました。古澤正広シェフが長年の経験と研鑽を積み重ねてきたイタリア料理に、繊細な和の要素を融合させた、独自の美食体験を提供します。古澤シェフは、2004年に高名な「アロマフレスカ」に入り、2006年には系列店「エッセンツァ」の料理長を務め、その後も白金のレストランや銀座の「アンテプリマ・カーサ・クチーナ」で腕を磨き、その技術を深化させてきました。2020年に目黒・権之助坂で「古澤亭」フランチャコルタバルを成功させ、多くの常連客を獲得。そして今回、念願であった、より充実した調理環境を持つ理想的な店舗との出会いを機に、広尾への移転を実現させました。

この新店舗は、あえて大きな看板を掲げず、ガラス扉から優しく漏れる光が目印となる隠れ家のような佇まいです。店内に足を踏み入れると、木の温もりと落ち着いたグレーが調和する洗練された空間が広がり、くつろいだ雰囲気の中で食事を楽しめます。客席は、シェフとの会話が弾むカウンター席、2名から10名まで対応可能なテーブル席、そして大切な接待や記念日に最適な4名用の完全個室が用意されており、全22席という規模だからこそ、ゆったりとした時間の流れを堪能できます。訪れる人々にとって、食事だけでなく空間全体が特別な体験となるでしょう。

「古澤亭」を訪れたなら、ぜひ味わっていただきたいのが、古澤シェフのスペシャリテとして長年愛されてきた「ワタリガニのトマトソースパスタ」(3,300円)です。目黒時代の店舗では、厨房設備の制約から提供が困難でしたが、広尾への移転によって約6年ぶりに待望の復活を遂げました。濃厚なワタリガニの旨味が余すことなく引き出されたソースがパスタにしっかりと絡みつき、一度口にすれば忘れられないほどの深い味わいは、多くの美食家たちを魅了し続けてきた看板メニューです。

「古澤亭」は、シェフの長年の経験と情熱が凝縮された、まさに美食の聖地と言えるでしょう。伝統と革新が融合した古澤シェフの料理は、訪れる人々に喜びと感動を与え、日常を豊かに彩る特別なひとときを提供します。この隠れ家のような空間で、心ゆくまで素晴らしい料理と上質な時間を体験してください。

神楽坂に佇む隠れた名店「ペリカン」:美食家が推薦する食べログ3.5以下の実力派スパニッシュ

巷では「食べログ3.5以上の店が美味しい」という通説がありますが、これは全体のごく一部に過ぎません。食べログの評価は口コミ数や開店時期に左右されるため、新しい店やまだ知名度が低い店の中には、真の実力を持ちながらも評価が伸び悩んでいるところが数多く存在します。しかし、真の食通たちは、そうした「3.5以下の隠れた名店」にこそ注目し、予約困難になる前にその味を楽しんでいると言われています。

東京の神楽坂にひっそりと佇むスペイン料理店「ペリカン」も、まさにそんな隠れた名店の一つです。美食家の川井潤氏が絶賛するこの店は、スペイン料理とフランス料理の要素を軽やかに融合させた、洗練された料理を提供しています。恵比寿の「ガストロノミー ジョエル・ロブション」や「Modern Catalana Spanish BIKiNi」で研鑽を積んだ桑原友明シェフが、長年の経験と独自の感性で生み出すコース料理は、訪れる客を魅了します。料理の完成度の高さに加え、再訪したくなるような手頃な価格設定も、その人気の秘密です。

神楽坂の情緒ある路地裏に位置する「ペリカン」は、モダンなL字型カウンターのみの空間で、食事を楽しむことができます。店内は、現代美術家である小野耕石氏のシルクスクリーンが飾られ、洗練された雰囲気を醸し出しています。シェフの桑原氏は、幼少期からの旺盛な好奇心が料理への探求心につながっていると語り、その言葉通り、提供される料理には尽きない探求心が込められています。不定期にバータイムの営業も行われるため、詳細はInstagramで確認することをおすすめします。

食の世界は奥深く、時には既存の評価にとらわれず、自身の舌で真の価値を見出すことが大切です。新しい発見への好奇心と探求心は、人生をより豊かにするだけでなく、未知の美食との出会いを引き寄せるでしょう。

see_more

恵比寿のイタリアンレストラン「nomad」:自然派ワインと繊細なコース料理の融合

恵比寿に店を構える「nomad」は、熟練のシェフが織りなす極上のイタリア料理と、選りすぐりの自然派ワインが織りなすハーモニーを堪能できるレストランです。この記事では、料理とワインの専門家である岡本のぞみさんの視点から、「nomad」の魅力とその背景にある物語を紐解いていきます。

季節の恵みと自然派ワインが織りなす至福のイタリアン体験

岡本のぞみ氏が案内する自然派ワインの世界

ワインエキスパートであり、フードライターでもある岡本のぞみ氏が、「自然派ワインに恋して生まれた店」のストーリーを案内します。彼女は「東京カレンダー」などのメディアで執筆活動を行い、「東京ワインショップガイド」の運営や「男の隠れ家デジタル」での連載も手掛けるなど、食とお酒の魅力を広く発信しています。

恵比寿の地で輝くベテランシェフの技とコース料理の真髄

激戦区として知られる恵比寿で、2017年の開業以来10年目を迎えるイタリアンレストラン「nomad」。この店が提供するのは、6,950円から13,000円までの4種類のコース料理のみです。これは、シェフの料理に対する揺るぎない自信と、それを信頼する常連客の存在を物語っています。

オーナーシェフ宮崎勝仁氏の料理への情熱と革新

オーナーシェフの宮崎勝仁氏は、大阪の有名イタリアン「ポンテベッキオ」での修行後、イタリアへ渡り、星付きレストランで腕を磨きました。帰国後、2009年に代々木「ラ・リベラ」、2011年に恵比寿「オステリアラリベラ」を開業。これらの店では、鎌倉野菜や佐島漁港の鮮魚を用いた、色彩豊かな料理を提供していました。

アラカルトからコースへの転換が生み出した繊細な美食体験

宮崎シェフは、「アラカルト中心では、お客様がメニューから想像できる料理しか選ばない」という考えから、2017年にコース料理専門の「nomad」をオープンしました。ここでは、厳選された素材へのこだわりはもちろんのこと、シェフの巧みな技が光る、何層にも重ねられたソースやジュレが彩る繊細な一皿に出会えます。この独特の世界観は、多くの食通を魅了し、足繁く通わせる理由となっています。

イナダと旬野菜のハーモニー:オレンジワインとの完璧なマリアージュ

コースの前半で供される魚料理は、旬の魚と野菜をふんだんに使用した一品です。この日は、細かく刻んだイナダの下にズッキーニのソースを敷き、トマトのムースとコンソメを添えた料理が提供されました。イナダの旨みとコンソメの塩味、そしてズッキーニとトマトの爽やかな風味が重なり合い、夏にふさわしい清涼感あふれる味わいでした。この一皿は、旨みが凝縮されたオレンジワインとの相性も抜群で、互いの美味しさを引き立て合います。

see_more