弟子屈町が持続可能な観光で国際的な「ゴールド賞」を受賞

北海道弟子屈町が、国際的な認証団体「Green Destinations」が主催する「Green Destinations Awards」において、最高の栄誉である「Gold Award(ゴールド賞)」を獲得しました。この受賞は、同町が長期間にわたり住民、企業、行政が連携し、地域社会全体で持続可能な発展を目指してきた努力が国際的に認められたものです。日本国内では、岩手県釜石市に続いて2番目の快挙となります。
この「Green Destinations Awards」は、観光地の持続可能性を多角的に評価する世界的な表彰制度です。審査基準は、環境保護、地域固有の文化の維持、観光事業の運営体制、地域経済への貢献、そして社会的な持続可能性といった、幅広い要素にわたります。弟子屈町は、これらの厳しい国際基準を高い水準でクリアし、その総合的な取り組みが今回のゴールド賞へと繋がりました。
弟子屈町では、およそ20年前から「てしかがえこまち推進協議会」を中心に、地域住民、観光事業者、行政機関が協力し、持続可能な観光地の形成に向けた活動を展開してきました。特に、「弟子屈町観光振興計画(2022~2029)」では、「訪れたいまちへ、住み続けたいまちへ。」というスローガンを掲げ、持続可能な観光の国際基準であるGSTC基準を積極的に導入。これにより、環境と経済、社会と文化の調和を目指した地域づくりを推進しています。
行政は、この計画の策定や必要な法整備、関係機関との連携調整を担当し、地域DMOである摩周湖観光協会は、マーケティング戦略の立案、情報発信、地元事業者との協力を通じて、持続可能な観光を実践的に推進する体制を確立してきました。今回の受賞では、国立公園の保全活動、エコツーリズムの積極的な推進、美しい景観の維持、希少な野生動植物への配慮、そして地域文化の継承など、多様な関係者が一体となって自然と文化の資源を守りながら活用する取り組みが、特に高く評価されました。
この国際的な評価は、弟子屈町が築き上げてきた持続可能な地域社会のモデルとしての価値を証明するものです。これからも、この地が訪れる人々にとって魅力的な場所であり続け、同時に地域住民が誇りを持って暮らせる場であるための、たゆまぬ努力が期待されます。