恵比寿に誕生!「鳥泉」が拓く新たな焼鳥文化と独り客への配慮






恵比寿に新たな焼鳥店「鳥泉」がオープンし、食の街に新風を吹き込んでいます。高級化が進む焼鳥業界において、同店は「小泉料理店」の小泉洋氏とその実弟・裕氏がタッグを組み、1本から注文できるスタイルを導入。かつて恵比寿で親しまれた「焼鶏 松本」の閉店を惜しむ声に応える形で、その面影を残しつつも、フレンチのエッセンスを加えた独創的な一品料理で、地域住民や食通たちの心を掴んでいます。特に一人で訪れる客への細やかな配慮が、現代のニーズに合致し、多くのリピーターを生み出しています。
恵比寿の飲食店シーンでは、コース主体の高級焼鳥店が主流を占める中、気軽に「好きなものを好きなだけ」注文できる焼鳥店の存在は稀有でした。そんな中、長年愛された「焼鶏 松本」が2025年9月に惜しまれつつ閉店。常連客が次なる行きつけを探し求める中、救いの手を差し伸べたのが「小泉料理店」を営む小泉洋氏でした。彼は「焼鶏 松本」での修行経験があり、その店がいかに愛されていたかを知っていたため、閉店の報に「何とか残したい」との思いを強く抱いたと言います。そこで、長年焼鳥の世界で腕を磨いた実弟の小泉裕氏に白羽の矢を立て、新たな店の開業を決意しました。
小泉裕氏は、バーテンダーとしてキャリアをスタートさせた後、地元の老舗焼鳥店「鳥新」でのアルバイトをきっかけに料理人への道を志しました。「鳥新」で焼鳥だけでなく一品料理の奥深さに触れ、「いつか自分もこんな店を持ちたい」という夢を育みます。約9年間の修行を経て独立を考えていた矢先、兄の洋氏から声がかかり、「小泉料理店」で2年間働くことになります。この期間で自身の料理スタイルを確立し、「鳥泉」の立ち上げへと繋がりました。店の名前には「小泉」から一文字を受け継ぎ、兄弟の絆と新たな挑戦への意気込みが込められています。
「鳥泉」のメニューの中でも特に注目すべきは、「ひとり焼鳥」を意識した構成です。焼鳥が焼き上がるまでの間に楽しめる「フランスそら豆」(580円)や「ポテサラ酒盗」(680円)といった「小泉料理店」でおなじみの品々に加え、一番のおすすめは「数量限定 本日の刺盛り」です。多くの店が2人前から提供し、各種類2切れ以上が通例である刺盛りを、「鳥泉」では6~7種類の魚介を1切れずつ盛り合わせて提供。これは「一人で来ても色々な種類を食べたい」という洋氏の顧客目線が反映されたものであり、独り客が様々な味を少しずつ楽しめるようにという細やかな配慮が感じられます。
この新店「鳥泉」は、恵比寿の食文化に新たな風を吹き込むだけでなく、現代の多様なライフスタイルに寄り添った店作りで、多くの人々に愛されることでしょう。上質な焼鳥と洗練された一品料理、そしてきめ細やかなサービスは、訪れる客に忘れがたい食体験を提供します。