日本人旅行者の海外旅行動向:近距離アジア太平洋地域が人気、AI活用も拡大

ビザ・ワールドワイド・ジャパンが実施した最新の国際旅行動向調査「Global Travel Intentions 2026」の報告によると、世界的な物価上昇や不安定な情勢が続く中で、旅行者たちはより賢明な選択をする傾向にあることが浮き彫りになりました。特に日本を含むアジア太平洋地域の旅行者は、これまで以上に周到な計画、利便性、そして予算を重視し、信頼できる渡航先を選び、変化に柔軟に対応できる旅行プランを立てる傾向が強まっています。日本人旅行者の間では、近隣諸国への関心が高く、過去12ヶ月間では、回答者の約7割がアジア太平洋地域内での旅行を選び、欧州や北米への渡航を大きく上回りました。この傾向は、今後12ヶ月間の旅行計画でも同様に続いており、アジア太平洋地域が引き続き主要な選択肢となっています。また、旅行の準備段階でAIを活用する人も増えており、約4割が旅行先の検討やアイデア探しにAIを役立てています。
近距離海外旅行の選択と人気の目的地
最近の調査結果によると、日本人旅行者の間で、海外旅行の目的地として近隣のアジア太平洋地域が圧倒的な人気を博していることが判明しました。過去1年間に海外旅行を経験した日本人回答者のうち、67%がアジア太平洋地域を選んでおり、これは欧州(16%)や北米(13%)を大きく引き離す数字です。最も選ばれた国は韓国で21%、次いで台湾が17%、米国が12%、オーストラリアが9%、香港が4%となっています。
今後の旅行計画についても、この近距離志向は継続しています。今後12ヶ月間に旅行を予定している人々の中でも、韓国が26%で最も人気が高く、台湾が18%、米国が12%、オーストラリアが11%、香港が8%と続いています。これらのデータは、経済的な要因や短期間での移動のしやすさ、文化的な親和性などが、日本人旅行者の目的地選びに大きく影響していることを示唆しています。特に、コストパフォーマンスの良さや、手軽に異文化体験ができる点が、近隣アジア諸国の魅力を高めていると考えられます。
賢明な旅行計画とAIの活用
日本人旅行者の約9割(88%)が宿泊施設を事前に予約し、約6割(60%)が体験やアクティビティを事前に手配するなど、旅行前の準備に時間をかける傾向が明らかになりました。一方で、食事の場所選びでは73%、交通手段の選択では64%が現地で決定すると回答しており、計画性と柔軟性を兼ね備えた旅行スタイルが主流となっていることが伺えます。これは、事前に計画を立てることで安心して旅行に臨みつつも、現地の状況に合わせて最適な選択をしたいというニーズの表れと言えるでしょう。
さらに、日本人旅行者の間では、旅行準備にAIを活用する動きも広がっています。約4割(39%)が旅行先や旅行のアイデアを検討する際にAIを利用し、30%が現地ツアーや体験の検索にAIを活用していると回答しています。これは、AIが提供する情報収集の効率性や多様な提案が、旅行計画の質を高める上で有効であると認識されていることを示しています。このように、日本人旅行者は、現代の技術を積極的に取り入れながら、より充実した海外旅行体験を追求していることが、今回の調査結果から強く示唆されています。