札幌ラーメン店「Lab Q」閉店:料理評論家・山本益博が語るその魅力とラーメン界の変革






日本初の料理評論家である山本益博氏は、現在のラーメン業界が「美味しさの革命」の渦中にあると指摘しています。かつては手軽なB級グルメとして親しまれてきたラーメンが、今やミシュランガイドにも認められるほどの高級料理へと進化を遂げつつあります。この記事では、山本氏自身がその変革の最前線にある札幌の人気ラーメン店「Japanese Ramen Noodle Lab Q」の閉店を機に、その魅力を振り返り、ラーメン文化の奥深さを探ります。
料理評論家・山本益博が語る「Lab Q」の軌跡とラーメン界の進化
2026年6月12日、札幌市に位置する名高いラーメン専門店「Japanese Ramen Noodle Lab Q」が、開店からちょうど12年目の同じ日にその歴史に幕を下ろしました。山本益博氏にとって札幌は第二の故郷とも呼べる特別な場所であり、長年にわたり食を通じて深い交流を育んできました。この店との出会いは、山本氏が札幌の食通の友人に「今一番のお気に入り」として紹介されたのが始まりでした。初めて口にした「Lab Q」のラーメンは、従来の札幌ラーメンの概念を覆す、洗練されたシンプルな味わいと品格を兼ね備えていました。しかし、その感動のあまり、店名をしっかりと記憶に残すことを忘れていたといいます。
数年後、東京で再び「Lab Q」の評判を耳にした山本氏は、「さっぽろ落語まつり」の訪問に合わせて再訪を希望しました。友人に案内されて店の前に立つと、過去の記憶が鮮明によみがえったそうです。その日、残念ながら店主は不在で、代わりに「ウラQ」という特別メニューが提供されていました。山本氏は「醤油煮干しSOBA」を注文。普段は煮干しが苦手な山本氏も、その絶妙なバランスに魅了され、美味しく完食したと振り返ります。
そして三度目の訪問では、山本氏が心から求めていた「塩らぁ麺」を味わうために訪れました。カウンター席に案内されたものの、「醤油らぁ麺」も捨てがたく、連食は難しい状況で、恐る恐る「半量ずつ両方をいただけないか」と尋ねたところ、快く応じてもらえたそうです。この「塩らぁ麺」は、山本氏の「心に残る10杯」の一つに数えられるほどの印象深い一杯となりました。
「Lab Q」の閉店は、多くのラーメンファンにとって惜しまれるニュースですが、その存在はラーメンが単なるB級グルメではなく、素材の厳選、調理技術の追求、そして提供される一杯に込められた店主の情熱によって、一流の料理として評価される時代が到来したことを示しています。山本益博氏が長年提唱してきた「ラーメン革命」は、まさに「Lab Q」のような店によって具現化されてきたと言えるでしょう。この閉店は一つの時代の終わりを告げるものかもしれませんが、同時にラーメンがさらなる高みを目指す新たな始まりを予感させます。今後、どのような革新的なラーメンが生まれてくるのか、その動向から目が離せません。