東京唯一の路面電車で巡る、都心の隠れた魅力探訪










都電で巡る、いつでも立ち寄れる気ままな旅路
気ままに乗り降り、発見に満ちた旅のすすめ
日本各地にその土地ならではの魅力があるように、東京には東京にしかない独特の魅力が存在します。山を愛する人々にぜひ体験していただきたいのは、ランドネが提案する「TOKYOココ岳TRAIL」。これは、乗ったり、降りたり、歩いたりしながら、いつでも気軽に旅の途中で立ち寄れる自由な旅のスタイルです。
都電荒川線が紡ぐ、日常の風景と歴史の足跡
路面電車は、岡山、富山、広島、熊本、鹿児島など全国17都市で見られる風景ですが、東京で唯一残るのが都電荒川線、通称「東京さくらトラム」です。かつて東京を縦横無尽に走っていた路面電車が今ではこれだけとなり、その希少性が一層ノスタルジーを誘います。今回は、そんな都電に揺られ、降りては歩く「ココ岳トレイル」の楽しみ方をご紹介します。旅のおすすめは、まず一日乗車券を購入すること。これがあれば、心置きなく乗り降りを繰り返し、気ままな散策を満喫できます。
都心の隠れた生活圏を巡る旅
都電荒川線が走るのは、東京23区のうち荒川区、北区、豊島区、新宿区の4区。しかし、大きな駅やビジネス街を通るのではなく、地域住民の生活や文化が色濃く残る場所を巡ります。東京というと、とかく都市の華やかさや観光スポットに目が行きがちですが、都電荒川線に乗れば、地元の人々の日常を間近に感じることができます。その感覚は、電車というよりむしろバスに近く、普段は通り過ぎてしまうような「生の東京」を深く味わえるでしょう。
ノスタルジーに浸る、多様な体験の宝庫
このトレイルでは、鬼子母神堂のケヤキ並木を抜けて日本最古の駄菓子屋さんを訪れたり、徳川家が築いた飛鳥山公園でモノレールに乗ったり、都電もなかを味わったりと、東京にいながらにして深いノスタルジーに浸ることができます。駅と駅の間隔が短いので、電車に乗らずに歩いて目的地へ向かうのも一興です。また、電車よりも低い目線、そして歩くよりは少し高い目線で見る東京の景色は、普段とは異なる感動を与えてくれます。今回ご紹介した以外にも、あらかわ遊園、巣鴨とげぬき地蔵、下町の商店街など、まだまだ多くの見どころが点在しています。沿線の街の雰囲気や出会う人々は、どこかゆったりとしていて、心地よい時間の流れを感じさせてくれるでしょう。
面影橋に秘められた歴史と四季の彩り
早稲田駅から一つ目の停車駅、わずか500mほどの距離にある面影橋駅で、早速電車を降ります。神田川に架かるこの橋には、太田道灌にまつわる「山吹の里伝説」のような歴史的な逸話が数多く残されています。しかし、個人的には、川を覆うように咲き誇る桜の木々が織りなす、美しい花見スポットとして特におすすめしたい場所です。春には見事な桜並木が広がり、訪れる人々の目を楽しませます。