歯のホワイトニング革命:原元信貴医師が日本の歯科医療にもたらした影響

日本全国に存在する約6万7000軒もの歯科医院の中から、食事、会話、笑顔といった生活の基盤となる歯のケアを任せる医師を選ぶことは、その後の人生に大きな影響を与える重要な選択です。数多くの歯科医師が信頼を寄せる「ゴッドドクター」の一人として、今回は「ゲンズデンタルオフィス表参道」の原元信貴院長に焦点を当て、彼の革新的な取り組みと哲学を紹介します。
表参道の閑静なエリアに位置する「ゲンズデンタルオフィス表参道」は、多くの有名人や女優が歯のメンテナンスのために訪れる場所として知られています。原元信貴院長は、1992年の開業当初からホワイトニング治療を導入し、この分野における先駆者としての地位を確立しました。彼が開業した当時、日本国内で歯のホワイトニングを提供しているクリニックはほとんどなく、歯を白くするためには神経を抜いて漂白剤を注入するか、歯の表面を削ってセラミックのシェルを貼り付けるラミネートベニアといった、身体への負担が大きい方法が主流でした。そのような時代に、原元院長はいち早くホワイトニングに関する情報を入手し、治療法を習得しました。彼の知識と技術の源は、アメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の教授でもあった師匠からの教えでした。開業前の修行期間中、師匠がアメリカから持ち帰ったホワイトニング薬剤(アメリカではブリーチングと称される)を目にしたことが、彼の進むべき道を決定づけました。この薬剤は、ノースカロライナ大学の医師が1989年に開発したもので、当時はまだ日本に情報がほとんど入ってきていない画期的な技術でした。
この革新的なホワイトニング治療は、歯の神経を抜いたり表面を削ったりすることなく、薬剤に含まれる過酸化尿素が分解されて生じる過酸化水素の作用によって歯を白くします。過酸化水素から発生するフリーラジカルと呼ばれる活性酸素が、歯のエナメル質内部に浸透し、蓄積された汚れや色素を分解するというメカニズムです。原元院長が開業時に目指したのは、予防と審美に重点を置き、「通いたくなる歯科医院」を創設することでした。痛みや歯へのダメージが少なく、安全性に優れたホワイトニングはたちまち話題となり、歯科医師向けのセミナーや講演依頼が殺到しました。彼は自らテキストや資料を作成し、ホワイトニングの治療法を日本の歯科業界に広めることに尽力しました。歯を削らないこの治療法は、歯科医師でなくても実施可能であるという特性から、適切な教育と技術を習得した歯科衛生士がホワイトニングやクリーニングを担当し、医師が患者の状態と要望に応じて治療計画を立案・実施するという分業体制が確立されました。
ゲンズデンタルオフィスでは、歯科衛生士が担う口腔ケアを、単なるクリーニングを超えた「プロフェッショナルによるメンテナンス」と位置付けています。歯を傷つけることなく汚れを除去できる最新機器の導入に加え、熟練した術者による歯磨き指導、歯茎のマッサージ、咬筋(こうきん)のほぐし、さらには頭部のマッサージまでがケア内容に盛り込まれています。また、ホワイトニングの内容も常に進化を続けています。院内で実施されるオフィスホワイトニングでは、高い漂白効果を持つ過酸化水素が使用されます。薬剤は主にアメリカから輸入されており、患者の希望する白さに応じて、酸化チタンを配合して反応速度を調整したり、よりマイルドな効果にしたりと、個々に合わせた細やかな調整が行われます。