秋の味覚!エリンギとオレンジワインのマリアージュを楽しむ




エリンギとワインの絶妙なハーモニー:秋の食卓を彩るペアリング提案
エリンギの魅力を引き出す料理家の視点
日本で栽培が始まり、瞬く間に家庭の食卓に普及したエリンギは、その栽培技術の進化により一年を通して手に入るようになりました。しかし、やはり秋の深まりと共に、その美味しさは一層際立ち、消費量もピークを迎えます。料理家の平野由希子氏は、エリンギの最大の魅力である「コリコリ」「シコシコ」とした独特の食感を大切にしつつ、ワインとの新しい組み合わせを提案します。彼女が今回選んだのは、アルザス地方のリースリング種にミラベル(黄スモモ)をブレンドした、他にはないオレンジワインです。このワインは、はっさくのような爽やかな酸味とハーブの香りが特徴で、身近な食材であるエリンギに、ワインの個性的なアクセントを加えることで、新たな風味の世界が広がります。
秋のご馳走!エリンギステーキの作り方
じっくりと焼き色を付けて丁寧に調理することで、エリンギの歯ごたえはさらに増し、美味しさが凝縮されます。この香ばしいエリンギステーキに、きめ細やかな泡立ちのオレンジスパークリングワインを合わせれば、初秋の特別なご馳走が完成します。必要な材料は、大きめのエリンギ2本、ニンニク1片、イタリアンパセリ適量、バター大さじ1、醤油小さじ1、バルサミコ酢小さじ1、そして少量の黒胡椒です。調理方法は簡単です。まず、エリンギを縦半分に切り、ニンニクは薄切り、イタリアンパセリは粗く刻んでおきます。フライパンにバターとニンニクを熱し、エリンギの切り口を下にして入れます。フライ返しで軽く押さえつけながら、動かさずにじっくりと焼き色を付け、途中でニンニクが焦げ付かないように取り出します。片面がこんがり焼けたら裏返し、もう片面も同様に焼きます。最後に、醤油とバルサミコ酢を加えて全体に絡ませ、器に盛り付けます。取り出しておいたニンニクと刻んだイタリアンパセリを散らし、粗挽きの黒胡椒を振れば、風味豊かなエリンギステーキの完成です。
今月のおすすめワイン:ミュラー ケベルレ カジミールNV
今回、エリンギステーキとのペアリングに選ばれたのは、「ミュラー ケベルレ カジミールNV」です。このスパークリングワインは、リースリング種特有の爽やかで引き締まった酸味を持つワインに、ミラベルが加えられています。香りは洋梨やオレンジを思わせるフルーティーさがありますが、甘さは控えめで、ハーブのニュアンスと、後味には出汁のような旨味も感じられます。「カジミール」という名前は、フランスの人形劇に登場するキャラクターから名付けられており、その名の通り、遊び心に満ちたワインです。平野氏はこのワインについて、「エリンギと並べると、不思議な世界観が生まれます。初秋にぴったりのオレンジスパークリングワインで、エリンギをつまみながら、ゆっくりとワインと向き合う時間は格別です」と語ります。このユニークな組み合わせが、食卓に新たな楽しみをもたらしてくれることでしょう。