種カジ流「リーバイス 517」最旬デニムスタイル:無造作ながら計算されたトーンコーデ





ファッション業界で「おしゃれであるより、格好良くありたい」という独自の哲学を持つ種市暁氏のスタイルは、常に注目を集めています。彼が提唱する「種カジ」は、一見すると無造作でありながら、どこか洗練された印象を与える魅力があります。今回は、その「種カジ」の真髄に迫り、70年代の「リーバイス 517」を巧みに取り入れた最新のデニムコーディネートについて詳しく解説します。
種市暁氏が紐解く、リーバイス 517を着こなす「種カジ」の流儀
ある晴れた日、散歩が心地よい季節に、種市氏は「歩きながら飲むコーヒーがいつもより美味しく感じます」と語り、その日の気分を象徴するように、一足遅れのデニムスタイルを披露しました。彼が選んだのは、70年代を象徴する「リーバイス 517」。このモデルは、ハイライズのデザインが脚をすっきりと見せ、控えめながらも美しいフレアシルエットが特徴です。種市氏にとって「517」は、学生時代に流行した「渋カジ」の原点であり、「501」と並ぶ特別な一本だと言います。通常、夏にはフェードブルーのような淡い色を好む彼ですが、この日は少し濃いめのインディゴブルーを選択。これは、彼の「コーヒーは薄めのアメリカンですが」という言葉からも分かるように、絶妙なバランス感覚が反映された選択でした。
このデニムスタイルに合わせたのは、カシミヤとシーアイランドコットンをブレンドしたサンスペルのニット。この軽やかで柔らかな素材感は、重厚で硬質なデニムとは対極に位置しますが、そのギャップこそが「種カジ」の醍醐味です。全体をブルートーンで統一しながらも、素材感の違いで奥行きを演出しています。さらに、コーディネートの細部にまでこだわりが見られます。帽子やバッグもブルートーンで合わせつつ、「キマりすぎは嫌だから」という理由から、力の抜けたデザインを選ぶことで、こなれ感を醸し出しています。足元には、ルメールのミュールタイプの革靴を合わせることで、全体を上品に引き締め、洗練された印象を与えています。この「抜きつつ締める」バランスこそが、種市流スタイルの肝であり、「さらっと清々しく」着こなす秘訣だと言えるでしょう。
今回の種市氏のコーディネートは、単に流行を追うのではなく、自身のルーツや気分を大切にし、素材の対比や色調の統一感を意識することで、個性的でありながらも普遍的な魅力を放つスタイルを確立できることを教えてくれます。ファッションは、着る人の内面や哲学を映し出す鏡のようなもの。彼の「おしゃれであるより、格好良くありたい」という言葉は、私たちに自分らしいスタイルを追求することの重要性を改めて気付かせてくれるものです。