立山を自転車で巡る新しい旅:サイクルトレインで山から里へダウンヒル

列車と自転車が織りなす、立山の新たな冒険へ出発!
立山を多角的に楽しむ:山から里へ、自転車での新たな発見
多くの人々が立山と聞くと、その雄大な山々や山岳観光を思い浮かべるでしょう。しかし、この地域には山々だけでなく、古くからの立山信仰の歴史、水と共に発展してきた人々の暮らし、そして美しい里山の風景が広がっています。このイベントは、自動車では見過ごしてしまうような速さで、また徒歩では遠すぎる距離を、自転車のゆっくりとした速度で巡ることで、その土地の細やかな魅力を肌で感じてもらおうというものです。
列車で上り、自転車で下る:二度味わう立山の風景
この特別なイベントの核心は、自転車をそのまま列車に乗せることができる「サイクルトレイン」の利用にあります。参加者はまず、五百石駅に集合し、自分の自転車と一緒に富山地方鉄道立山線に乗車して立山駅へと向かいます。山頂まで列車で楽に移動した後、そこからは自転車に乗り換え、経験豊富なガイドの案内のもと、各コースを巡りながら里へと下っていきます。この独自の構成により、参加者は行きは列車の窓から、帰りは自分のペダルで、同じ風景が異なる表情を見せる体験を二度味わうことができます。列車の旅自体も、このアドベンチャーの一部として存分に楽しめます。
信仰と水の道:二つのテーマで選ぶ立山里山サイクリング
このイベントでは、参加者の経験や興味に合わせて、二つの異なるテーマと難易度のコースが用意されています。一つ目の「神の山から暮らしへ」と題されたAコースは、立山駅から五百石駅までの約27kmを走破します。このコースでは、布橋灌頂会で知られる布橋・閻魔堂や立山博物館、雄山神社中宮祈願殿など、立山の信仰と歴史が里山の生活とどのように結びついてきたかを辿ります。大部分が下り坂であるため、サイクリング初心者でも美しい景色と地域の物語を楽しみながら参加できる、穏やかなルートです。ランチは歴史ある土肥邸母屋「台所」で提供されます。
もう一つのBコース「水の記憶を走る」は、立山に降った雪や雨が、川や用水路を通じて里の人々の生活を支えてきた軌跡を辿る約33kmのルートです。林道(白樺平)、大山歴史民俗資料館、横江頭首工、佐々堤などを巡り、水と人々の深い関わりを体感します。このコースには林道や未舗装の砂利道が含まれるため、Aコースよりも冒険的な要素が強く、ある程度の自転車走行経験が求められます。Bコースに参加する場合は、MTBやグラベルロードバイクなどのオフロードに適した自転車やタイヤが推奨され、パンク修理キットなどの携行も呼びかけられています。中学生以上が参加可能ですが、レンタルE-MTBを利用する際は身長155cm以上の条件があります。昼食は五百石駅内の「nilu curry」で楽しめます。