美食家たちが選ぶ、心安らぐ済州島の家庭料理「ゆぎょん」

食通として知られる秋元康氏、小山薫堂氏、中田英寿氏、見城徹氏の四氏が共同で選定する、珠玉のレストランガイド「ゲーテイスト2026」。その中で、今回は東京・学芸大学にひっそりと佇む韓国料理店「ゆぎょん」が特別に紹介されました。メニュー選びのひとときもまた、レストラン体験の醍醐味の一つですが、本稿では心ゆくまで好みの料理を堪能できる「アラカルト主義」の観点から、この「ゆぎょん」の魅力を深掘りします。
東京・学芸大学の隠れた名店「ゆぎょん」:秋元康氏が絶賛する済州島家庭料理の真髄
東京都目黒区中央町にある「ゆぎょん」は、韓国済州島出身の鄭裕暻(テイ・ユギョン)氏が営む韓国家庭料理店です。営業時間は18時30分から24時まで、水曜と土曜には12時からランチも提供され、月曜と第1・3日曜が定休日となっています。店内はカウンター8席のみで、温かい雰囲気の中、訪れる人々は鄭氏の心温まる人柄と、故郷の味に魅せられています。
秋元康氏は、「韓国料理は元々大好きでよく訪れますが、『ゆぎょん』との出会いは、家庭料理が持つ普遍的な心の安らぎを再認識させてくれました。済州島の郷土料理を提供するというコンセプトも、日本人の夫の支えがあったからこそ実現したと伺い、その背景にも深く感銘を受けました」と語っています。小山薫堂氏も、「済州島の家庭料理には非常に魅力を感じます。海鮮や豚肉を多用した料理が多いのでしょうか」と興味津々の様子。これに対し秋元氏は、「メニューは多くありませんが、一つ一つの料理に優しさが溢れていて、心が安らぎます。桜エビと春菊のジョン(チヂミ)や、済州島流儀でカタクチイワシとニラ、醤油を合わせたタレで味わうポッサムは特にお気に入りです」と答えました。小山氏は、食文化における地域性の多様性に改めて感動していました。さらに秋元氏は、夫が打つ蕎麦で作る「韓国まぜそば」も絶品で、その深い味わいに夢中になっていると付け加えました。
店内には、韓国で幸福を招くとされる「ヘバラギ(ひまわり)」の絵が飾られ、訪れる人々に明るく温かい気持ちを与えています。心と体に優しい済州島の家庭料理を求めて、多くの常連客が「ゆぎょん」を訪れています。
「ゆぎょん」は単なる飲食店ではなく、鄭裕暻氏の人生と情熱が息づく場所であり、日本の地で済州島の豊かな食文化を伝える貴重な存在です。彼女の料理は、異文化理解を深め、食を通じて人々の心を繋ぐ架け橋となっています。このような温かい場所が、これからも多くの人々に愛され続けることを願ってやみません。