舞台「鬼滅の刃」:無限城突入、キャスト陣が語る熱演の舞台裏

絆が織りなす究極の戦い、無限城での新たな伝説が今、始まる!
キャストたちが語る開幕への熱い想いと舞台の魅力
初日公演に先立ち行われた会見では、主要キャスト8名が勢揃いし、作品への深い情熱と見どころを語りました。竈門炭治郎役の阪本奨悟さんと髙橋颯さん(Wキャスト)は、無事に初日を迎えられた喜びとともに、稽古で培ったものを観客に届けたいと意気込みを表明。竈門禰豆子役の髙橋かれんさんは、これまでの努力の成果を披露できることに感謝の念を表しました。我妻善逸役の植田圭輔さんは、カンパニーの良好な雰囲気を強調し、全員で千秋楽まで走り抜ける決意を語りました。
胡蝶しのぶ役・門山葉子と鬼舞辻無惨役・佐々木喜英の再演への喜び
胡蝶しのぶ役の門山葉子さんは、再び舞台でしのぶとして生きられる喜びを語り、カンパニー一丸となって作り上げた作品を届けることにワクワクしていると述べました。鬼舞辻無惨役の佐々木喜英さんは、2020年の初演から語り続けてきた「いつか無限城でお会いしましょう」という言葉が現実となり、夢が叶ったと感無量の様子でした。初演メンバーとの再会も喜び、新たな「鬼滅の刃」を作り上げることに意欲を見せました。
獪岳役・一色洋平と童磨役・浦井健治が明かす役作りへの挑戦
獪岳役の一色洋平さんは、鬼舞辻無惨の言葉が響いたと語り、我妻善逸を無限城で待つ準備ができていると語りました。童磨役の浦井健治さんは、カンパニーの強い絆が作品とリンクしていると感じていると述べ、炭治郎と禰豆子の成長、そして無限城での新たな物語に期待を寄せました。また、Wキャストである阪本奨悟さんと髙橋颯さんは、互いに刺激し合い、炭治郎という役を深く掘り下げることができたと語り、充実した稽古期間を振り返りました。
因縁の対決:しのぶ対童磨、善逸対獪岳の舞台上での熱演
今回の舞台の大きな見どころは、無限城での最終決戦の幕開けと、胡蝶しのぶと童磨、そして我妻善逸と獪岳という因縁の対決です。2021年のシリーズ第2作以来、しのぶ役で復帰した門山葉子さんは、5年間募らせてきた童磨への憎しみを爆発させたいと語り、浦井健治さんとの共演に心強さを感じていると述べました。浦井健治さんは、舞台上での童磨としのぶの二人のシーンについて、情景や葛藤を深く話し合い、共に作品を作り上げてきた同志のようだと振り返りました。浦井健治さんは、今作で満を持して舞台上で童磨を演じることに「責任重大」としながらも、人生初のジェルネイルやカラーコンタクトに挑戦するなど、役作りへの情熱を見せました。一色洋平さんは、描かれていない部分が多い獪岳の役作りに考察を重ね、舞台版の雷兄弟を提案し作り上げたことを明かしました。植田圭輔さんは、一色さんの実直な人柄が獪岳にぴったりだと感じ、善逸が追いかける背中を彼に見ているようだと語りました。
キャスト陣のストイックな取り組みと作品への深い愛情
稽古場でのエピソードとして、佐々木喜英さんはキャスト陣のストイックな肉体作りを披露。原作で上半身を脱ぐシーンが多いことから、稽古場にジムが設けられ、キャストたちが日々筋トレに励んでいたことを明かしました。彼は「肉体美も楽しめる舞台」と語り、観客の期待を高めました。髙橋かれんさんは、初演から参加しているキャスト、久しぶりの参加者、そして初出演のキャストが混在するカンパニーにもかかわらず、皆が原作漫画を読み込む姿が変わらず、作品への深い愛情が根付いていると語りました。
最終章への幕開け:希望を「つなぐ」物語の確信
会見の終盤、髙橋颯さんは「このカンパニーのチーム力が感動となってお客様に届くことを楽しみにしている」と力強く語り、千秋楽まで安全に公演を完遂したいと述べました。阪本奨悟さんは「役者人生の中でも誇り高い作品」と表現し、「つなぐ」という大きなテーマを胸に戦い、最高のカンパニーで舞台「鬼滅の刃」ならではの魅力を届けられると確信していると自信をのぞかせました。
柱稽古と無限城での激闘、舞台ならではの演出が織りなす世界観
会見後に行われたゲネプロでは、阪本奨悟さん演じる炭治郎が、心を閉ざす水柱・冨岡義勇との対話や、岩柱・悲鳴嶼行冥のもとでの柱稽古など、原作ファンにはおなじみのエピソードが次々と展開されました。個性豊かな柱たちの登場シーンでは、それぞれのキャラクター性が際立ち、観客を惹きつけました。舞台ならではの生身のアクションと立体的な演出に加え、ステージ背面の大型スクリーンを駆使した映像表現が融合し、無限城へと突入していく壮大な世界観を鮮やかに描き出し、観る者を作品の世界へと没入させました。シリーズを通して積み重ねてきた歴史と、作品への深い愛情を共有するカンパニーが生み出す熱量が、舞台の随所から伝わり、初演から受け継がれてきた「つなぐ」というテーマを胸に紡がれる物語は、無限城での激闘の幕開けにふさわしい、濃厚な時間となりました。本公演は6月28日(日)まで、東京・MoN Takanawa: The Museum of Narrativesにて上演され、ライブ配信やライブ・ビューイングも実施されます。この無限城での激闘の幕開けを、ぜひ劇場や配信で目撃してください。
(撮影・取材・文=野木原晃一)