苗場山への日帰り登山:高山植物と天空の楽園












以前、悪天候のために途中であきらめた苗場山への登山を、高山植物が最も美しい季節を選び、改めて挑戦しました。2023年11月号の雑誌「ランドネ」で苗場山に関する記事を読み、その魅力に惹かれて、7月中旬にこの花の百名山への再訪を決意。今回は、リフトをうまく利用して、日帰りでの登山を計画しました。
長野と新潟の県境に位置する苗場山は、日本百名山の一つに数えられ、標高は2,145メートルです。上信越高原国立公園の一部として知られています。今回の旅では、新幹線で越後湯沢駅まで移動し、そこからタクシーで祓川登山口へと向かいました。数ある登山ルートの中で祓川ルートを選んだのは、途中に広がる「お花畑」で色とりどりの高山植物を堪能できること、そして7月中旬から10月中旬にかけて運行される登山リフトを利用すれば、通常1時間半かかる道のりを短縮できるためです。ただし、リフトの運行状況は事前に確認が必要です。
山を登るにつれて、徐々に高山植物が現れ始め、やがてピンク、黄色、紫、白など、様々な色の花々が登山道を彩ります。花々に囲まれた道を歩いていると、「お花畑」と書かれた標識が目に飛び込んできました。雑誌で見た通りの絶景が広がり、感動のあまり、咲き乱れる花々を撮影するのに夢中になり、なかなか前に進むことができませんでした。
お花畑での時間を満喫した後、いよいよ百名山の頂上を目指しました。山頂に到達すると、そこには大小さまざまな池塘が点在する広大な湿原が広がっていました。無数の白いワタスゲが美しく揺れる光景は、「わぁ!」と思わず声が出るほどの感動を呼びました。一面に広がるワタスゲが池塘に映り込む様子は、まさに「天空の楽園」と呼ぶにふさわしい、可憐で幻想的な世界でした。
広大な湿原の奥には苗場山頂ヒュッテがあり、その近くに山頂を示す標識が立っています。ここは各登山ルートの合流地点でもあり、多くの登山者が休憩するスペースが設けられていました。遠征登山では、事前にその土地ならではのおやつを調べて準備するようにしています。今回は新潟名物の笹団子を山頂で味わいました。疲れた体に染み渡るその美味しさは格別で、下山後、新幹線の駅でお土産用に追加購入するほどでした。
今回の苗場山訪問では、苗場山頂ヒュッテに立ち寄るだけに留まりましたが、次回は宿泊して山での時間をゆったりと過ごし、麓の観光や美食も楽しむ計画を立てたいと考えています。また、「ランドネ」と高山植物図鑑のコラボレーションウォーターボトルが、今回の苗場山行から生まれたと知り、そのボトルを見るたびに、あの美しいお花畑の情景が鮮やかに蘇り、一層愛着が湧いています。