ぐるめぶんか

赤羽橋に誕生したフレンチ・ワインバー「les Accords」:二人のプロフェッショナルが織りなす美食の世界

2026年4月20日、東京タワーの近く、静かな時間が流れる赤羽橋の地に、新たなフレンチ・ワインバー「les Accords(レザコール)」が誕生しました。この注目すべき店は、日本の飲食業界で目覚ましい実績を持つ二人のエキスパート、オーナーソムリエの市村暢央氏と、厨房を率いる阿部篤志シェフによって運営されています。彼らの豊富な経験と卓越した技術が、訪れるすべての人に忘れられない美食の体験をお届けします。

二人の巨匠が奏でる、味と香りのハーモニー

オーナーソムリエ市村暢央氏の輝かしい経歴:ワインと食材のスペシャリスト

「les Accords」のオーナーソムリエである市村暢央氏は、フランスのホテル経営学校で学んだ後、日本のトップホテルである「ヒルトン大阪」や「フォーシーズンズホテル丸の内東京」で飲料統括支配人として活躍しました。その後、「ラ・ベカス」の支配人を経て、「カンテサンス」のシェフソムリエとして8年間、最高峰のサービスを提供。さらには「ワカヌイ・グリル・ダイニング・バー」や「銀座おのでら」の統括ディレクターを務め、国内外の店舗展開に貢献しました。最近では、日本を代表するマグロ仲卸「やま幸」の飲食部門担当取締役として、会員制寿司店や鉄板焼き、ワインバーの再建、麻布台ヒルズへの鮮魚店出店、麻布十番のイタリアン立ち上げなど、数々の事業を成功に導き、すべてを黒字化させました。現在、彼はフランス・ブルゴーニュの老舗ワイナリー「ルイ・ジャド」の世界で唯一のブランドアンバサダーを務めています。市村氏は、ソムリエとしての顔だけでなく、一流の食材を見極める審美眼と調達能力を兼ね備えた、唯一無二の存在です。

シェフ阿部篤志氏の料理哲学:ヨーロッパで培われた創造性

厨房を統括する阿部篤志シェフは、大阪の「ルール ブルー」で経験を積んだ後、ヨーロッパへと渡り、ベルギーの名門ホテルやフランス・パリのレストランで腕を磨きました。その中で、アルザスのチーズ農家やシャルキュトリー、ワイナリーなどでも研鑽を積み、フランスの日常に根ざした食文化に深く触れる機会を得ました。帰国後は「ブラッスリー ルヴェ ソン ヴェール駒場」での勤務を経て、2013年には世田谷・尾山台に自身のフレンチレストラン「a Bee(アベー)」を開業。12年間にわたり、地元の人々に愛される店として成功を収めてきました。哲学書を愛読するという知的な一面も持ち合わせる阿部シェフは、その豊かな知識と経験を料理に昇華させ、常に新しい味覚の探求を続けています。

老舗の味を受け継ぐ「別府 チョロ松 銀座店」が新橋にオープン

2026年6月、JR新橋駅汐留口から徒歩約3分、地下鉄新橋駅1番出口から徒歩約1分の好立地に、「別府 チョロ松 銀座店」が誕生しました。この新店舗は、大分県別府市で1955年に創業した老舗「チョロ松」の伝統的な味わいを東京に届けるべく、株式会社WADAダイニングの和田有人氏が事業を承継し開店しました。2代目女将の高齢化に伴う後継者問題に直面していた本店ですが、和田氏は幼少期から慣れ親しんだ味を守り、さらに発展させたいという強い使命感を抱き、この歴史ある店の経営を引き継ぎました。銀座店の料理人は、別府本店で研鑽を積んだ実力派揃いで、伝統の味と郷土料理、そして地元の新鮮な食材を提供することに日々尽力しています。

同店の看板メニューは、関西の肉吸いに着想を得て考案されたという「かも吸い(そば入り)」(2,400円)です。鴨の骨、皮、肉から丁寧に出汁を取り、豆腐、こんにゃく、ごぼうを加えて煮込み、最後にそば(チャンポン麺)とネギ、柚子の皮を添えた滋味深い一品です。まずそばなしの「かも吸い」(2,200円)を酒肴として楽しみ、締めとしてそば入りを注文する常連客もいるほど。スープが残った際には、オプションで追加できる「雑炊」(700円)も絶品です。大分の郷土料理といえば「とり天」が有名ですが、この店では独自の「豚天」(800円)が名物。サイコロ状にカットした豚バラ肉にニンニクを効かせた下味をつけ、団子状にして揚げた逸品です。その他、自家製ポン酢で味わう「とりもつ」(800円)や、骨付きでじっくりと揚げた「若鶏のから揚げ」(1,400円)も人気を集めています。

この新店舗は、単なる地方の味の移転に留まらず、伝統の継承と革新的な挑戦が見事に融合した飲食店の成功事例と言えるでしょう。長年にわたって愛されてきた味を大切にしつつ、新しい土地で新たな客層に受け入れられる工夫を凝らすことで、地域文化の活性化にも貢献しています。食を通じて人々の心を豊かにし、次世代へと繋がる食文化の発展を願う、そのような前向きな姿勢がこの店には息づいています。

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幻の駅弁!小湊鐵道で味わう旅情

小湊鐵道の魅力に迫る旅へ!幻の駅弁を求めて、千葉の美しい里山を巡る鉄道の旅をご紹介します。歴史ある路線と、地元で愛される絶品グルメが織りなす、心温まる体験をお楽しみください。

歴史と自然が息づく、小湊鐵道の旅

小湊鐵道の魅力と「幻の駅弁」

千葉県市原市から大多喜町を結ぶ小湊鐵道は、総距離39.1kmのローカル線です。JR京葉線、総武快速線、内房線を乗り継ぎ、五井駅で小湊鐵道に乗り換えれば、約1時間で房総半島の豊かな自然に包まれます。沿線には「チバニアン」や養老渓谷といった名所が点在し、週末や祝日には蒸気機関車を模した「房総里山トロッコ」号が運行され、観光客を楽しませています。

この旅の大きな魅力の一つが、里見駅で販売されている「焼き豚弁当」です。1300円(税込み、お茶付き)で提供されるこの駅弁は、販売日が限定され、数量も限られているため「幻の駅弁」と呼ばれています。予約優先販売のため、駅に直接行っても購入できないことも珍しくありません。この入手困難さが、旅人の探求心をさらに掻き立てるのです。この記事では、この特別な駅弁を求めて、ローカル線に揺られる旅の模様をお届けします。

※現在、小湊鐵道では一部列車の運休や代行バス輸送が行われています。トロッコ列車も一部区間で運行を見合わせていますが、2026年7月18日からは一部区間で再開予定です。最新の運行状況については、事前にご確認いただくことをお勧めします。

大正時代からの歩み:小湊鐵道の歴史

小湊鐵道の歴史は、今から101年前の大正14年に遡ります。その起源は、1913年(大正2年)に地元有志によって計画された、JR内房線の五井駅からJR外房線の安房小湊駅を結ぶ壮大な路線構想にあります。まず、1925年(大正14年)に五井駅から里見駅までの区間が開業。翌年には、地質年代「チバニアン」で知られる月崎駅まで路線が延伸され、1928年(昭和3年)には現在の終点である上総中野駅まで開通しました。その後も安房小湊駅への延伸工事が進められましたが、当時の金融恐慌の影響を受け、工事は中断。計画はそのまま立ち消えとなってしまいました。社名に残る「小湊」は、この未完の延伸計画の名残です。

また、上総中野駅では、かつて国鉄木原線(現在のいすみ鉄道)が接続していました。この路線も、上総中野駅からJR久留里線の上総亀山駅まで延伸し、木更津駅と繋ぐ計画があったとされています。これら二つの路線構想がもし実現していれば、房総半島を「X」字型に縦断する広大な鉄道路線が完成していたことでしょう。

小湊鐵道は、その豊かな歴史と未完の夢を乗せて、今日も房総の里山を走り続けています。

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