ごくじょうたいけん

雨の湯河原でレンジローバー ヴェラールと巡る、静寂と感性の旅

歴史と感性が息づく小田原、湯河原、真鶴の地を、洗練されたレンジローバー ヴェラールで巡る旅。この特別な行程では、単なる観光に留まらず、雨が織りなす風景の中で、現代アートや地域文化に深く触れ、内省的な美の体験を追求します。

静寂を纏い、五感を研ぎ澄ます旅へ

文人ゆかりの地を巡る旅の始まり:レンジローバー ヴェラールの静かな走りと共に

かつて多くの文豪が心身を休めた湯河原の温泉郷を、レンジローバー ヴェラールが優雅に駆け抜けます。その研ぎ澄まされたデザインは、歴史ある街並みに溶け込み、静けさの中でアクセルを踏み込むと、車内はさらに深い静寂に包まれます。外部の喧騒が心地よく遠ざかるこの感覚が、旅の始まりにふさわしい落ち着きをもたらします。小田原、湯河原、真鶴という、先人たちが愛し、独自の美意識を育んできた場所を訪れます。霧に包まれた美しい風景の細部に目を凝らし、日々の食に込められた作り手の情熱に触れる。あるいは、一冊の本を片手に、その土地の記憶を紐解く。これは単なる観光ではなく、地域に根ざした誠実な営みと、現代の感性が交錯する真の体験です。旅の相棒であるレンジローバー ヴェラールの静かな車窓から景色を眺めながら、まずは小田原へと向かいます。

雨が誘う、新たな風景の発見:現代美術と自然が織りなす「江之浦測候所」

雨に濡れた西湘バイパスを小田原へと進むと、相模湾の海岸線に沿ってレンジローバー ヴェラールが滑るように走ります。その無駄のない佇まいは、これから訪れる場所の雰囲気と不思議なほどに調和しています。目的地は、現代美術作家・杉本博司氏が手掛けた「江之浦測候所」。あいにくの雨で、本来なら広がるはずの海の景色は霧に覆われ、水平線すら見えません。最初は戸惑いを覚えるものの、やがて、遠くが見えないことで意識が自然と眼前の細部へと集中することに気づきます。濡れた石の鈍い輝き、足裏に伝わるかすかな起伏、葉の先から滴る雨粒。要素が絞り込まれることで、それぞれのディテールが鮮やかに浮かび上がります。

霧が紡ぐ、太古の記憶:現代建築と時間感覚の再構築

施設の案内を務めるディレクターの稲益智恵子氏は、「霧があることで、近代的な建物が視界から消え、杉本(博司氏)が思い描く、太古の人々が見ていたであろう景色に近づく」と語ります。確かに、遠くを見通す基準を失うと、時間の捉え方も変化するように感じられます。情報に追われる日常から解放され、外側に向けられていた意識が、自分自身の内側へと回帰していくような感覚です。

光と影が織りなす回廊:夏至光遥拝100メートルギャラリーでの瞑想

この感覚は、「夏至光遥拝100メートルギャラリー」でさらに深まります。本来であれば海の絶景が広がるはずの場所ですが、この日は霧によって景色が白く溶け込んでいました。目的地が曖昧になり、距離の目安を失うと、自分がどれほどの距離を歩いたのかも分からなくなります。耳に届くのは、ただ雨音だけ。その単調なリズムが、かえって心地よい瞑想へと誘います。

雨音に耳を傾ける茶室「雨聴天」:自然と一体となる精神性

千利休の「待庵」を模した茶室も、この日の雨の天気と見事に調和していました。屋根には、かつてこの地のミカン小屋で使われていたトタンがそのまま再利用されています。そこに落ちる雨音から、杉本氏によって「雨聴天(うちょうてん)」という名が与えられました。その名の由来を知ることで、雨に対する受け止め方もまた、新たな意味を帯びてきます。

GOMA氏の「ひかりの世界」展:事故を乗り越え、五感で感じる点描画のアート体験

アウトドアライフ愛好家に親しまれるブランド、ゴールドウインは、音楽家GOMA氏の画期的な展覧会「ひかりの世界 ―変わる世界、変わらないひかり―」を主催します。このエキシビションは、彼の個人的な回復の旅と、深い内省から生まれた独特の芸術表現を探求するものです。

感性を刺激する芸術の旅:GOMA「ひかりの世界」展

逆境から生まれた光の描写

かつて音楽フェスやクラブシーンで活躍したディジュリドゥ奏者GOMA氏は、2009年の交通事故により高次脳機能障害を患い、一時活動を中断せざるを得なくなりました。記憶の混乱や意識の変化という困難な状況の中で、彼が繰り返し体験したビジョン、それこそが今回の展覧会の中心テーマである「ひかりの世界」でした。

点描画に込められた深い物語

事故後まもなく、GOMA氏はこの「ひかり」を追い求めるように、細密な点描画の制作を開始しました。彼のこの独創的な創作の背景は、以前NHKの番組で「後天性サヴァン症候群」の一例として紹介され、大きな反響を呼びました。本展では、その数々の点描画が展示されます。

五感を刺激する展示空間の創造

会場では、フレグランスブランド「AHARE」と共同開発したオリジナルブレンドの香りが来場者を包み込みます。さらに、彼の創作の源泉であるディジュリドゥの響きと、独自の映像作品を全身で感じられる特別シアターも設置されます。これにより、来場者は五感を最大限に刺激され、自身の内面と深く向き合うことができる、極めて没入感の高い空間演出が施されています。

特別なイベントとギャラリーツアー

会期中には多彩な特別イベントも開催されます。7月18日(土)には、GOMA氏と親交の深い映画監督・安藤桃子氏を招いたトークセッションとミニライブが予定されており(事前申込制)、7月10日(金)、23日(木)、28日(火)には、GOMA氏自身が作品の背景を解説するギャラリーツアーも実施されます(事前申込不要)。

芸術を日常に取り込むスペシャルアイテム

展覧会会場では、このエキシビションの独特な世界観を自宅でも堪能できる限定アイテムが販売されます。GOMA氏が描く色彩と広がりを一冊にまとめた特別なアートブックや、展示空間で使用されている香りを再現したルームスプレーは、日々の生活空間を豊かに彩る特別な一品となるでしょう。ゴールドウインとGOMA氏の対話から生まれたこの特別な展覧会は入場無料です。自身の感性をリフレッシュする機会として、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。展覧会は7月3日(金)から7月28日(火)まで、毎日11:00から19:00まで、ゴールドウイン1階イベントスペース(東京都港区北青山3-5-6 青朋ビル)で開催されます。

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札幌ラーメン店「Lab Q」閉店:料理評論家・山本益博が語るその魅力とラーメン界の変革

日本初の料理評論家である山本益博氏は、現在のラーメン業界が「美味しさの革命」の渦中にあると指摘しています。かつては手軽なB級グルメとして親しまれてきたラーメンが、今やミシュランガイドにも認められるほどの高級料理へと進化を遂げつつあります。この記事では、山本氏自身がその変革の最前線にある札幌の人気ラーメン店「Japanese Ramen Noodle Lab Q」の閉店を機に、その魅力を振り返り、ラーメン文化の奥深さを探ります。

料理評論家・山本益博が語る「Lab Q」の軌跡とラーメン界の進化

2026年6月12日、札幌市に位置する名高いラーメン専門店「Japanese Ramen Noodle Lab Q」が、開店からちょうど12年目の同じ日にその歴史に幕を下ろしました。山本益博氏にとって札幌は第二の故郷とも呼べる特別な場所であり、長年にわたり食を通じて深い交流を育んできました。この店との出会いは、山本氏が札幌の食通の友人に「今一番のお気に入り」として紹介されたのが始まりでした。初めて口にした「Lab Q」のラーメンは、従来の札幌ラーメンの概念を覆す、洗練されたシンプルな味わいと品格を兼ね備えていました。しかし、その感動のあまり、店名をしっかりと記憶に残すことを忘れていたといいます。

数年後、東京で再び「Lab Q」の評判を耳にした山本氏は、「さっぽろ落語まつり」の訪問に合わせて再訪を希望しました。友人に案内されて店の前に立つと、過去の記憶が鮮明によみがえったそうです。その日、残念ながら店主は不在で、代わりに「ウラQ」という特別メニューが提供されていました。山本氏は「醤油煮干しSOBA」を注文。普段は煮干しが苦手な山本氏も、その絶妙なバランスに魅了され、美味しく完食したと振り返ります。

そして三度目の訪問では、山本氏が心から求めていた「塩らぁ麺」を味わうために訪れました。カウンター席に案内されたものの、「醤油らぁ麺」も捨てがたく、連食は難しい状況で、恐る恐る「半量ずつ両方をいただけないか」と尋ねたところ、快く応じてもらえたそうです。この「塩らぁ麺」は、山本氏の「心に残る10杯」の一つに数えられるほどの印象深い一杯となりました。

「Lab Q」の閉店は、多くのラーメンファンにとって惜しまれるニュースですが、その存在はラーメンが単なるB級グルメではなく、素材の厳選、調理技術の追求、そして提供される一杯に込められた店主の情熱によって、一流の料理として評価される時代が到来したことを示しています。山本益博氏が長年提唱してきた「ラーメン革命」は、まさに「Lab Q」のような店によって具現化されてきたと言えるでしょう。この閉店は一つの時代の終わりを告げるものかもしれませんが、同時にラーメンがさらなる高みを目指す新たな始まりを予感させます。今後、どのような革新的なラーメンが生まれてくるのか、その動向から目が離せません。

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