2026年猛暑対策:携帯扇風機徹底比較!選び方と注目製品

2026年の夏、日本列島は二つの高気圧が重なる「ダブル高気圧」の影響で、例年以上の猛暑に見舞われると予測されています。酷暑日には気温が40℃を超えることも予想されており、外出時の暑さ対策は喫緊の課題です。こうした状況下で、手軽に涼を得られる携帯型扇風機、通称ハンディファンが注目を集めています。
市場には多様なハンディファンが出回っており、メーカーや価格帯、機能も多岐にわたります。その中で、「結局どの製品が最適なのか」と悩む消費者も少なくありません。本稿では、最近オープンしたばかりの「ヨドバシカメラ マルチメディア池袋」や「ビックカメラ」、「ドン・キホーテ」などで売れ筋となっているプライベートブランド(PB)製品を中心に、3つのハンディファンを徹底的にテストしました。
今回比較したのは、ドン・キホーテのPB製品「爆風ターボファン PJ-ZE43」、ドウシシャの「ゴリラの扇風機 GRF-2601B」、そして筆者が以前から所有しているコーナンPBの「PortTech KN20-GY」です。
「ドンキ爆風ターボファン」は、その名の通り圧倒的な風量を誇ります。ドローンに使われる部品とモーターを搭載しており、従来のドン・キホーテ製品と比較して風量が2倍(15m/s)という驚異的なスペックです。実際に鉄道車両内で使用した際、80人ほどの乗客で蒸し暑くなった車内でも、強力な冷風を供給することができました。しかし、その強力な風量と引き換えに、モーター音も非常に大きく、最大風量にすると周囲の乗客が振り返るほどの轟音が響き渡ります。この製品は、多少の騒音は許容できるが、とにかく最大の風量を求めるユーザーに適していると言えるでしょう。
一方、「ゴリラの扇風機」は、「大口径で優しい風」が特徴です。風量自体は「ドンキ爆風」に及びませんが、ファンが大口径であるため、広範囲にわたって穏やかな風を届けてくれます。強い風が苦手な方でも、快適に利用できる設計です。また、大口径ファンは回転数を低く抑えられるため、比較的静音性に優れています。ただし、ガード網の間隔が広く(実測約8mm)、髪の毛などが巻き込まれる可能性に注意が必要です。
コーナンのPB製品「PortTech KN20-GY」は、コンパクトさが最大の魅力です。ファンの直径は約5cm、本体の長さも20cm弱と、他の二製品に比べて一回り小さく、携帯性に優れています。このタイプのハンディファンには、ペルチェ冷却プレートが搭載されていることが多く、本製品も例外ではありません。銀色のプレートに電流を流すことで、プレート前面が冷たくなり、風がぬるくても直接肌に触れることで冷感を得られます。ただし、冷却能力には限界があり、屋外では「少し冷たい」程度に留まることが多いため、過度な期待は禁物です。風量はコンパクトな分、ピンポイントに当たりますが、風量を上げるとモーター音が大きくなる傾向があります。しかし、約180度の角度調整が可能で、ストラップ穴も備わっており、手軽に持ち運びたい、顔や首元をピンポイントで冷やしたいというユーザーに最適です。
バッテリー持続時間に関しては、「ドンキ爆風」が2000mAhで約3時間(20%駆動時)、「ゴリラの扇風機」が4000mAhでゴリラモード2時間、弱モードで10時間、「コーナンPB」が3000mAhで扇風機モード2~7.5時間、冷却プレート併用で1時間10分~2時間となっています。大容量バッテリーの「ゴリラの扇風機」は長時間駆動が魅力ですが、「コーナンPB」は冷却プレートを使用すると駆動時間が大幅に短くなる点に注意が必要です。
安全性も重要な要素です。ハンディファンにはモバイルバッテリーと同様に充電池が内蔵されており、破損や熱暴走による事故のリスクがあります。日本化学工業協会も、異常があれば使用を中止するよう注意喚起しています。今回の3製品の中で、「ドンキ爆風」は安全性の高いリン酸鉄バッテリーを採用しており、炎天下での使用を考慮すると安心感があります。また、充電しながら使用できる「パススルー充電」は、「ドンキ爆風」を除く二製品で可能でしたが、「コーナンPB」では充電中に冷却プレートが使用できないなど、機能制限がある場合が多いです。購入前にこれらの点をしっかり確認することが推奨されます。
さらに、ユニークな番外編として、「ドンキ爆風」が風の力で自走する実験も行われました。ファンを90度に曲げて摩擦の少ないテーブルに置いたところ、最大風量で実際に自走し、その驚異的な風量を証明しました。このように、ハンディファンは多様な個性を持つ製品が揃っています。この夏の猛暑を乗り切るためにも、自身のニーズに合った一台を慎重に選び、快適な夏を過ごしましょう。