JALとJR各社が連携、日本の巡礼文化を巡る広域観光モデルを推進

JALとJRグループ4社(JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国)が連携し、訪日外国人旅行者(インバウンド)をターゲットとした、日本の巡礼・精神文化を体験できる新たな広域観光モデルの構築に乗り出しました。この共同プロジェクトは、「出羽三山」「熊野古道」「四国遍路」といった日本を代表する巡礼地を核とし、旅行者に深い体験、精神的な充足、地域住民との交流、そして学びの機会を提供することで、ウェルビーイングを高める持続可能な観光を推進します。各社のインフラとネットワークを結集することで、地方への誘客を促進し、リピーターの創出を通じて地域の活性化に貢献することを目指しています。
この広域観光モデルの具体的な取り組みとして、まず、日本の巡礼文化と主要な三つの巡礼地を紹介する特設ウェブページ「DISCOVER JAPAN’S SACRED JOURNEYS」を公開しました。これは、海外の旅行者に対して日本の精神的な魅力と、複数の交通手段を組み合わせた「立体型観光」の可能性を広く伝えることを目的としています。航空機と鉄道を組み合わせることで、効率的かつ快適に日本の広範囲を周遊できる旅程を提案し、これまで訪れる機会が少なかった地方への誘客を強化します。また、3つの巡礼地を結ぶ共通ブランドの確立、海外メディアを通じた積極的な情報発信、デジタルプロモーションの展開も進められています。
さらに、2026年11月頃には、多言語対応のデジタルスタンプアプリ「エキタグ」がこれら3つの巡礼地で導入される予定です。このアプリは、旅行者に新たな楽しみを提供し、再訪を促すきっかけとなることが期待されています。収集された旅行者の周遊データは、今後の観光施策の改善や、より魅力的な旅行体験の創出に活用されることになります。この包括的な連携を通じて、JALとJRグループは、日本の豊かな精神文化を世界に発信し、地方創生に寄与する新たな観光の形を築き上げていきます。
この共同事業は、日本の多様な魅力を世界に発信するだけでなく、地方経済の活性化という社会的課題への貢献も視野に入れています。文化体験、地域交流、持続可能性を重視したこの革新的なアプローチは、訪日観光の新たな標準を確立し、参加する企業と地域双方に長期的な利益をもたらすでしょう。