サントリー、革新的なワイン製造技術と新商品を公開

サントリーは、同社の日本ワインブランド「SUNTORY FROM FARM」から、限定商品「THE 甲州 テロワールアンサンブル 2025」や、新たにリリースされる「登美の丘 赤 2023」「岩垂原(いわだれはら) メルロ 2022」などを市場に投入しました。これを受け、山梨県の「サントリー登美の丘ワイナリー」と長野県の「サントリー信州塩尻ワイナリー」にて、メディアを対象とした見学イベントが催されました。特に、登美の丘ワイナリーでは、総額約7億円を投じて新設された「FROM FARM醸造棟」が注目を集めています。この施設は、畑の区画ごとに異なる原酒を精巧に製造できる最新設備を備え、年間1000ケースの生産能力を有しています。醸造工程では、ぶどうに極力負担をかけない「ジェントルハンドリング」の哲学に基づき、房選果から粒選果、さらにはポンプを使用しない「キュボン」システムによる輸送、コカール社の最新圧搾機「PAI」の導入など、細部にわたるこだわりが見られます。また、小容量のサーマルタンクを駆使し、それぞれの畑の特性を最大限に引き出したワイン造りが行われています。
登美の丘ワイナリーでは、長期にわたる経験と技術を活かし、固有品種「甲州」の栽培に力を入れています。山梨県の優良選抜系統3種(KW01、KW02、KW05)を区画ごとに植え分け、多様なアロマと風味を持つワインを追求しています。新商品「THE 甲州 テロワールアンサンブル 2025」は、長野県と山梨県に広がる4つの自社管理畑で育った甲州原酒をブレンドすることで、単一産地では難しいとされる「フレッシュさと凝縮感」を両立させた逸品です。これらの甲州ぶどうは、それぞれの産地の土壌や気候がもたらす独自のアロマ(例えば、豊富のふくよかさ、南アルプスの果実感、双葉の華やかさ、立科の爽やかな酸味)を活かし、複雑で多層的な香りを生み出しています。さらに、同ワイナリーでは、収穫期のぶどう畑を歩きながら新ヴィンテージワインを試飲できる「秋のハーベストワイナリーウォーク」といった体験ツアーも提供しており、ワイン愛好家にとって魅力的な機会となっています。
これらの取り組みは、単に高品質なワインを生産するだけでなく、日本のワイン文化の奥深さを広げ、消費者にとって新たな体験価値を創出するものです。サントリーの献身的な努力は、日本の風土が育むぶどうの豊かな可能性を最大限に引き出し、ワインを通じて地域社会の発展にも貢献しています。彼らの情熱は、一杯のワインに込められた物語として、多くの人々に感動と喜びを与え続けることでしょう。