ライター菜々山いく子の食日記:大塚での美味探求と日々の食卓

「おとなの週末」の執筆者である菜々山いく子氏は、多忙な取材活動の合間に、日々の食の記録を丁寧に綴っています。彼女の食生活は、美食の街として知られる大塚での発見と、自宅での簡素な食事が見事に融合しています。ある日には、創刊25周年を祝う同窓会が「オトノハカフェ」で催され、昔の仲間たちとの再会が感動的なひとときを演出しました。かつての厳しかった上司が穏やかな表情を見せる中、皆の雑誌への深い愛情が感じられ、心温まる場面もあったといいます。しかし、食の記録としては、肝心の料理写真を撮り忘れるというお茶目な一面も披露しています。
また別の機会には、休日は自宅で過ごすことを信条とし、アニメやYouTubeを楽しみながらのんびり過ごすのが彼女流。自炊では野菜を取り入れるよう心がけていますが、日曜の夜は手軽なソーセージエッグで済ませるのが定番です。調理に3分、食事に5分という手軽さで、マヨネーズと醤油をたっぷりかけたご飯が何よりも美味しいと語ります。取材の帰り道、暑さに誘われて立ち寄った「田町ホルモンセンター」では、メガハイボールの驚きの価格に惹かれ、上腕二頭筋のトレーニングと称してホルモンや煮込みを堪能。カロリー相殺という独自の理論で、飲酒を楽しんでいます。
ある日、うどんの取材中に気分転換を求め、近所の沖縄料理店「CrazyTaco&π」で昼食を摂りました。だしの優しい味わいに南国の鮮やかな風味が加わり、求めていた味覚の刺激を得られたようです。店主からは昼間の彼女が「おとなしい」と評されるも、彼女は自身を「ビジネス陽キャ」と表現し、仕事とプライベートのギャップを楽しんでいる様子がうかがえます。原稿執筆の日には納豆ご飯が定番で、洗い物を減らすための「ズボラ飯ライフハック」を実践。また、パスタを求めて訪れた「nokisaki商店」が臨時休業だったため、「カッチャルバッチャル」へと足を運びました。かつて予約困難だった名店が、今ではランチやデリバリーも手掛けるようになり、敷居が低くなったことに喜びを感じています。大塚には「ぼんご」のおにぎりや「鳴龍」のラーメンなど、全国的に知られる名店が数多く集まっており、24年前にこの街に住むことを選んだことが、彼女の人生で二番目に大きな決断だったと振り返ります。そして、鰹節問屋の「そばよし」で購入した本枯れ節で作るTKG(卵かけご飯)は、彼女にとって「神」の味。現代の日本に生まれたことこそが、人生で最大の幸運だと締めくくっています。
菜々山いく子氏の食の探求は、単なる食事の記録に留まりません。それは、日々の小さな発見や喜び、人との繋がり、そして生きる上での感謝を再認識する機会を与えてくれます。彼女の食に対する真摯な姿勢と、それを楽しむ心は、私たち読者にも日々の生活の中で見過ごしがちな幸せを見つけるヒントを与え、食を通じて豊かな人生を築くことの重要性を教えてくれます。食卓は、単なる栄養補給の場ではなく、思い出を作り、感情を育み、人生を豊かにする無限の可能性を秘めているのです。