三菱「パジェロ」7年ぶり復活へ!歴代モデルの魅力と進化を深掘り





2026年秋、三菱自動車が誇るクロスカントリーSUV「パジェロ」が、日本市場に7年ぶりに帰ってきます。この新型モデルの登場に先立ち、私たちは40年以上にわたるパジェロの輝かしい軌跡をたどります。初代が切り開いた「走破性と快適性の両立」という新境地から、RVブームの立役者となった2代目まで、パジェロはいかにして日本の自動車文化に深く根ざし、多くの人々の心を掴んできたのでしょうか。
パジェロの歴史は1982年に幕を開けました。それまでの4WD車は「悪路を走るための頑丈な道具」というイメージが強かったのですが、初代パジェロはその常識を覆しました。フロントに独立懸架サスペンションを採用することで、優れた悪路走破性と乗用車に匹敵する快適な乗り心地を両立。この画期的なコンセプトは、4WD車を単なる業務車両から「レクリエーショナル・ビークル(RV)」という新しいライフスタイルを象徴する存在へと昇華させ、日本におけるオートキャンプ文化の普及に大きく貢献しました。
初代パジェロは、その性能を世界に知らしめるため、1983年から世界で最も過酷なラリーの一つであるダカールラリー(当時のパリ・ダカールラリー)に参戦。そして、わずか2年後の1985年には総合優勝を飾る快挙を達成しました。この過酷なレースで培われた技術は、市販車にも惜しみなくフィードバックされ、「パジェロ」ブランドの信頼性と高性能を不動のものとしました。さらに、1987年には豪華な内装と本革シートを備えた上級グレード「エクシード」が登場し、初代だけで約63万台という驚異的な販売台数を記録しました。
1991年に登場した2代目パジェロは、その居住空間を大幅に拡大し、3列シートを設定することでファミリーユースにも対応しました。また、走行中でも駆動方式を切り替えられる世界初の「スーパーセレクト4WD」を搭載。これにより、一般のドライバーでも安全かつ手軽に本格的な4WD性能を享受できるようになりました。この機能と、当時のスキーブームが相まって、ゲレンデの駐車場はルーフキャリアにスキー板を積んだパジェロで溢れかえる社会現象を巻き起こしました。都会的で洗練されたスタイリングも人気を博し、若者やファミリー層の憧れの的として、一時代を築きました。
この黄金期には、「パジェロミニ」(1994年)、「パジェロジュニア」(1995年)、北米市場向けの「チャレンジャー」(1996年)、高性能モデルの「パジェロエボリューション」(1997年)、そして「パジェロイオ」(1998年)といった多様な派生モデルが次々と登場し、パジェロファミリーはかつてないほどの広がりを見せました。
パジェロは、ただの自動車ではなく、日本のモータリゼーションとライフスタイルに大きな影響を与えてきた象徴的な存在です。今回の7年ぶりの復活は、その伝統を受け継ぎつつ、現代のニーズに応える新たな進化を遂げることを期待させます。新型パジェロが、未来の自動車文化においてどのような役割を果たすのか、その動向から目が離せません。