体力に自信がない登山愛好家、18年目の初めてのテント泊で見つけた最適な装備









長年の登山愛好家である筆者は、18年もの間山に親しんできたにもかかわらず、体力への懸念からテント泊という新たな挑戦をためらってきました。しかし、この度、その一歩を踏み出し、初めてのテント泊を経験することになりました。この記事では、山での一夜を安全かつ快適に過ごすために筆者が選んだ、最適なテント泊装備とその理由を詳しく解説します。
登山を始めてから15年以上が経過していますが、本格的に山に通うようになったのはここ数年のことです。「ランドネたのしみ隊」への参加がきっかけで、山仲間との交流を通じて、さまざまな山の楽しみ方に触れる機会が増え、自然と「自分も挑戦してみたい」という気持ちが芽生えていきました。美しい花の景色を追いかけたり、山で料理を楽しんだり、夏にはアルプスを踏破したり、飛行機を利用した遠征や雪山登山も経験し、今では毎週のように山を歩く生活を送っています。しかし、テント泊だけは別格でした。登りが苦手で息が切れやすく、体力に自信がない自分には、重いテント泊装備を背負って山を歩くことは不可能だとずっと思い込んでいたのです。それでも、大きな荷物を背負って歩く他の登山者や、テント場で自由に過ごす人々の姿には、常に憧れを抱いていました。山小屋に宿泊する際は、天候が良い日ほど、日の出や日没、満天の星空を見るために何度も外へ出てしまい、落ち着かない思いをすることも少なくありませんでした。そんな時、一枚の布を隔てただけで壮大な景色が広がるテント泊の人々を、羨ましく感じていたのです。学生時代には、どんなに努力しても体育の成績が振るわなかった私ですが、これだけ山を登り続けていれば、少しは体力もついてきたと実感しています。そして、重装備なしでもアクセスできるテント場の情報が増えたことを機に、ついに念願のテント泊デビューを決意しました。
テント泊において最も重要なのは、適切なテントを選ぶことです。軽すぎず、日本の山岳環境に適応できる耐久性を持ち、設営が容易で快適に過ごせるものが理想的です。多くの雑誌、ウェブサイト、YouTube動画を参考に、まずは自立式ダブルウォールテントから始めるのが良いという結論に至りました。予算内で、かつ他の人とあまり被らないデザインという視点から、登山用品店で実物を確認し、最終的にNEMOのタニオズモ1Pを選びました。このテントの大きな決め手となったのは、出入り口が長辺に位置している点です。出入りのたびにストレスを感じると、外へ出るのが億劫になってしまうため、この構造は非常に魅力的でした。また、広い前室も使い勝手が良く、対角線上に配置された大きなメッシュパネルは通気性を確保し、快適さを高めてくれます。テントが決まったら、次に選ぶのはマットです。当初、冬のテント泊は想定していなかったため、断熱性(R値)はそれほど重視せず、軽量で耐久性に優れ、広げるだけで使用できるクローズドセルマットを選択しました。しかし、実際にテント泊デビューに向けて準備を進める中で、エアマットへの変更を決断しました。公共交通機関を利用して移動することが多いため、かさばるクローズドセルマットよりも、コンパクトに収納でき、比較的軽量なエアマットの方が私には合っていたのです。選んだのはISUKAのエントリーエアマットレスMidで、手頃な価格にもかかわらず、R値4.8という初冬のテント泊にも対応可能な高い断熱性を備えています。さらに、膨らませた際の厚みが8cmもあり、非常に快適な寝心地を提供してくれます。R値や厚みがこれほど寝心地に影響するとは驚きでした。全長168cmというサイズも、身長150cmの私には長すぎず、落ち着いた濃いネイビーの色もお気に入りです。寝袋に関しては、登山を始めた頃に購入したモンベルのダウンハガー#2を、当面そのまま使用することにしました。古いもので、かさばり重さもあるため、将来的には買い替えを検討しています。最後に、装備一式を収納する大型バックパックの選定です。普段、山小屋泊には30Lのバックパックを使用していますが、テント泊に不慣れな間は、50Lから60Lの容量が必要だと考えました。身長が低いため、大型バックパックは身体とのフィット感がより重要になります。バックパック自体は重すぎず、腰や背中に重さを効果的に分散してくれる丈夫な構造のものが理想です。これらの条件を満たすものとして、EXPEDのライトニング60を選びました。厚手のパッド入りウエストベルトと、背面長を調整できる機能が大きな魅力でした。実際に装備一式を入れても、重さをほとんど感じることなく歩けるため、自分の身体に合っていると感じています。黒地に細かな格子柄のデザインも、スイス発のブランドらしく、洗練された可愛らしさがあり気に入っています。次はいよいよ、実際の山でのテント泊です!18年間続けてきた山との関わり方が、テント泊によってどのように変化するのか、今からとても楽しみです。
この経験は、体力に自信がないと感じている人でも、適切な準備と装備があれば、新たな山の楽しみ方を発見できることを示しています。何事も最初の一歩を踏み出す勇気が重要であり、計画的に準備を進めることで、不安を乗り越え、より豊かなアウトドアライフを満喫できるでしょう。自然の中で過ごす時間は、私たちに新たな視点と活力を与えてくれます。皆さんも、自分に合ったスタイルで、山という素晴らしい世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。