大井川鐵道、22時間超えの特別夜行列車運行へ

大井川鐵道は、旅の概念を変える新たな試みとして、2026年6月27日から28日にかけて、総運行時間22時間を超える特別な夜行列車を運行すると発表しました。この企画は、「移動そのものを旅の目的とする」という同社の哲学を具現化したもので、参加者は長時間の鉄道旅を通じて、非日常的な体験を味わうことができます。
運行に使用される車両は、歴史を感じさせる電気機関車E34と、懐かしい12系客車です。金谷・新金谷駅から家山・川根温泉笹間渡駅の間を、途中の停車駅を挟みながら複数回走行します。この特別運行の大きな魅力の一つは、昭和の国鉄時代に存在した、座席を寝台として開放する「簡易寝台」の再現です。乗客は、ボックス席に設置される専用のフラットボードを利用し、進行方向に横になることができる「プルマン式寝台」に近い形で、快適な一夜を過ごすことが可能となります。
さらに、この特別列車では、フリーきっぷを活用することで、日中の急行列車にも引き続き乗車できます。これにより、乗客は最大で16時42分まで、合計22時間以上にわたる鉄道旅行を満喫できる設計となっています。旅行プランは、通常のボックス席、テーブル付き座席、そして簡易寝台の3種類が用意されており、合計100名の募集が行われます。
旅程は、2026年6月27日の午後6時台に始まり、翌28日の午前9時30分まで夜行列車として運行される予定です。この特別な体験の予約受付は、2026年6月12日正午から、大井川鐵道の公式ウェブサイトおよびJRE MALLにて開始されます。鉄道ファンはもちろんのこと、普段とは違う旅を求める人々にとって、忘れられない思い出となることでしょう。
大井川鐵道が今回発表した22時間超の特別夜行列車は、単なる移動手段としての鉄道を超え、旅そのものを楽しむという新しい価値を提案しています。昭和の趣を残す車両と、復刻される簡易寝台は、ノスタルジックな雰囲気を演出し、参加者に深い感動を与えることでしょう。この企画は、鉄道旅行の可能性を広げ、多くの旅行愛好家の注目を集めるに違いありません。