ぐるめぶんか

学芸大学の音楽喫茶「平均律」:バロック音楽と人々の交流が織りなす心温まる空間

東京、学芸大学の静かな一角に位置する音楽喫茶「平均律」は、その独自の魅力で訪れる人々を惹きつけています。この喫茶店は、単にコーヒーを提供する場所にとどまらず、美しいバロック音楽が響き渡る中で、多様な人々が繋がり、新たな文化が生まれる特別な空間です。

バッハの旋律が誘う、温もりと交流のハーモニー

歴史と温かみが息づく空間:バッハが奏でる交流の場

小さな入り口の階段を上り、扉を開けると、目に飛び込んでくるのは見事なカップ&ソーサーのコレクションです。店内には心地よいバロック音楽が流れ、まるで時が止まったかのような感覚に包まれます。カウンターの上には300年以上前の古材が梁として使われ、様々な種類の木材が織りなす空間全体が、訪れる人々に温もりと安らぎを与えています。窓辺には昭和初期のステンドグラスが嵌め込まれ、そこから差し込む柔らかな光が、さらに空間の魅力を引き立てています。

創業者の哲学と「平均律」の誕生秘話

この喫茶店の始まりは1980年、原宿でした。現在の店主であるえりささんのご主人が、「都会の中で人々が集える場所を創りたい」という強い思いから開店しました。店名の「平均律」は、ご主人が街で偶然耳にし、その美しさに感銘を受けたバッハの平均律から名付けられました。ご主人は喫茶学校の講師も務めていた経験があり、その知識と情熱が、炭火焙煎の芳醇なコーヒーとバロック音楽が融合した、この独自の喫茶店を誕生させました。カスタードプリンは600円、オリジナルブレンドコーヒーは800円で提供されています。

「世紀末ウィーン」を彷彿とさせる芸術家たちの憩いの場

店主ご夫妻が思い描いたのは、芸術家や作家たちがカフェで活発に交流した「世紀末ウィーン」のような文化的な空間でした。実際に、多くのお客様が音楽家や様々な分野のアーティストであり、時には店内で個展や音楽会が開催されることもあります。お客様同士の結びつきも非常に強く、「うちのお客様はとても仲が良いんですよ」と店主は語ります。このように、「喫茶 平均律」は、美味しいコーヒーと美しい音楽を楽しみながら、人々が自然と交流し、新たなインスピレーションが生まれる、まさに都会のオアシスとなっています。

学芸大学「喫茶 平均律」店舗情報

店舗名:喫茶 平均律
住所:東京都目黒区鷹番3-7-5 ゆざわビル2階
電話番号:なし
営業時間:13時~17時半
定休日:月・火(祝日は営業)
交通手段:東急東横線学芸大学駅西口より徒歩2分
※掲載されている情報、価格等は当時のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。ご来店前に必ずご確認ください。

日本橋の新たな美食体験:ラペティが贈る本格フレンチと洋食の融合

日本橋に新たな風を吹き込む美食の店「ラペティ」は、ミシュラン一つ星を獲得したフランス料理店「ラペ」の姉妹店として誕生しました。本格的なフレンチの技法と、どこか懐かしさを感じる洋食の要素が融合した、独創的な料理の数々が堪能できます。

日本橋発、洗練されたフレンチと心温まる洋食のハーモニー

日本橋「ラペティ」:一つ星フレンチの系譜を継ぐ新星

食通たちの間で注目を集める「いい店見つけた!」連載の第13回は、日本橋を拠点にフランス料理の魅力を多角的に発信する「ラペグループ」の最新店「ラペティ」に焦点を当てます。この店は、2014年に開業しミシュランガイドで一つ星を獲得した「ラペ」のオーナーシェフである松本一平氏が手掛ける新たな挑戦です。

本格フレンチと心安らぐ洋食の融合:シェフ廣瀬翔太郎の個性

「ラペティ」の厨房を任されているのは、「ラペ」で4年間スーシェフとして腕を磨いた廣瀬翔太郎氏です。松本オーナーシェフは、廣瀬氏の独創性を尊重し、メニュー開発やワインの選定に至るまで、全てを彼に一任しています。その結果、廣瀬氏の育ったアットホームな小料理屋の経験と、フランスでの修行で培ったフレンチの技術が見事に融合した、軽やかでありながら心温まる洋食フレンチという独自のスタイルが確立されました。

多様なニーズに応えるコース料理と良心的な価格設定

「ラペティ」では、ランチコースが6,050円と7,480円、ディナーコースが9,900円と13,200円で提供されています。客は自分の好みやその日の食欲に合わせて、品数やデザートの量を自由に調整できるのが特徴です。昨今、飲食店の価格が高騰する中で、「ラペグループ」は食材の共有やフードロス削減に努めることで、質の高い料理を手頃な価格で提供し続けています。これにより、幅広い層の食通が気軽に足を運べるようになっています。

初夏の味覚:旬の食材を活かした独創的なメニュー

現在提供されている初夏のメニューには、「炙りイサキと焼きなす、きゅうりとディルのチミチュリソース」があります。軽くマリネしたイサキを炙り、焼きなすとクスクスを添え、南仏を思わせる酸味と辛味の効いたソースで仕上げています。「ラペティ メンチ」は、古典的なフロマージュ・ド・テッドをメンチカツにアレンジしたシグネチャーディッシュ。季節ごとに具材を変え、現在はゴーヤととうもろこしが使われ、爽やかなウスターソースと共に楽しめます。「仔羊のロースト」は、フレンチソースによく合うオーストラリア産ラムを使用し、北アフリカの発酵唐辛子調味料「ハリッサ」を加えたソースで提供されます。

懐かしくも洗練されたデザートと充実のワインペアリング

デザートには、レトロな見た目が郷愁を誘う「とうもろこしのプリン」があります。子供の頃に憧れたプリンアラモードを思わせる一方で、甘さ控えめのとうもろこしプリンに、パルミジャーノのクランブル、マスカルポーネクリーム、隠し味の醤油で焼いたとうもろこしがトッピングされ、大人の味わいです。夏らしいマンゴーとエスプレッソのアイスクリームが添えられ、2026年バージョンの進化形として提供されています。

日本橋の食文化を豊かにする「ラペグループ」の展望

「ラペティ」のもう一つの魅力は、ワインペアリングです。スタンダードな6種類のワインペアリング(7,000円)に加え、少量を楽しめるハーフペアリング(3,800円)も用意されており、好みに合わせて柔軟に対応してくれます。シニアソムリエの丹羽健一氏がチームに加わったことで、その選定はさらに充実し、ワイン愛好家をも唸らせるラインナップとなっています。松本オーナーシェフは、修行時代を過ごした日本橋を第二の故郷と呼び、地元で働く人々や生活する人々にとって、日常の楽しみとなる店を目指しています。彼のリーダーシップのもと、「ラペグループ」は「平ちゃん」や「Peace」など多様なジャンルの店を展開し、日本橋の食のコンソーシアム化を推進しています。今後、松本シェフがどのような新たな食の魔法をかけるのか、その動向に注目が集まります。

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神戸のグルメを巡る旅:サッカー発祥の地で味わう歴史と高架下名物

サッカーワールドカップの熱狂が広がる中、今回は日本サッカー発祥の地とされる神戸を巡り、その奥深い歴史と地元ならではの美食文化を紐解きます。サッカーの興奮とともに、神戸の魅力的な食の世界をご案内しましょう。

歴史と美食が交差する神戸、高架下グルメの誘惑

サッカーの歴史と神戸の繋がり:ワールドカップと共に巡る美食の旅路

四年に一度のサッカーの祭典、ワールドカップが幕を開けました。日本代表が強豪オランダと引き分けた初戦は、多くの感動と期待を私たちに与えてくれました。この興奮冷めやらぬ時期に、日本におけるサッカー発祥の地の一つとされる神戸を訪れ、その歴史に敬意を表しながら、厳選された地元グルメを巡る旅に出発します。1899年、現在の神戸大学教育学部の前身である御影師範学校で日本人初のサッカーチームが結成されたという神戸。サッカーのルーツを辿りながら、この地の食文化を深く味わいましょう。

大正時代創業の「森井本店」:高架下の隠れた名店で歴史と味を堪能

旅の第一歩は、「魅惑の神戸高架下」と題し、神戸ならではの高架下グルメからスタートです。最初にご紹介するのは、JR三ノ宮から元町へと続く「ピアザ神戸」商店街の一角に位置する「森井本店」。1918年(大正7年)創業という歴史を感じさせる店構えは、まさに「昭和遺産」とも称される風格を漂わせています。店内に足を踏み入れると、期待に胸が高まります。ビールと共に供されるカレー風味のスパゲッティサラダのお通しは、懐かしい昭和の香りが漂い、思わず感傷に浸ってしまいます。続く「玉ひも煮」や「バイ貝」といった渋い一品料理は日本酒との相性抜群で、至福の時を提供してくれます。そして、「どて焼き(神戸牛すじ)」と「野菜とせせり炒め」で締めくくる食事は、期待を遥かに超える満足感を与えてくれるでしょう。

神戸高架下の魅力:戦後の闇市から発展した独特の食文化

「神戸ならでは」と言われる高架下の魅力について少し触れておきましょう。JR神戸線の三ノ宮から神戸駅へと続く高架下商店街は、戦後の闇市を起源とし、かつては日本最長を誇っていました。物販店から飲食店まで数百もの店舗が軒を連ね、その活気は今も「ピアザ神戸」に息づいています。残念ながら「モトコー」として親しまれた元町高架通商店街はJR西日本の耐震工事によりその歴史を一旦終えましたが、三ノ宮側の「ピアザ神戸」には、多様な魅力を放つ飲食店が今もなお数多く存在しています。

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