小宮山雄飛が推薦する牛込柳町の隠れた名店「つず久」









音楽家でグルメとしても知られる小宮山雄飛氏が、今月最高の酒肴として、東京・牛込柳町に佇む名店「つず久」の「わさびめし」を推薦しました。この「わさびめし」は、単なる一品料理にとどまらず、訪れる人々を感動させる唯一無二の存在として語られています。長年培われた居酒屋の伝統と、店主の温かいもてなしが融合した空間で、新鮮な魚介と独創的な料理が、食通たちの舌を唸らせています。
「つず久」は、その古風な外観が示す通り、昔ながらの居酒屋の雰囲気を色濃く残しています。しかし、その内装は、活気に満ちたカウンター席に並ぶ新鮮な食材、所狭しと貼られた手書きのメニュー短冊、有名人のサイン、そして店主である樋口作三さんの祭り好きが高じて飾られたポスターなど、混沌としつつも魅力的な空間を創り出しています。樋口さんの気さくな人柄と、心温まる笑顔が、訪れる客を魅了し、店の人気を不動のものにしています。
この店を訪れたなら、まずは鮮度抜群の刺身盛り合わせを堪能するのが定番です。樋口さんが自信を持って提供する料理は、魚介から野菜まで、どれも期待を裏切らない美味しさです。この日提供された豪華な刺身盛り合わせは、希少部位であるマグロの脳天をはじめ、イカ、タイ、エビ、数の子、アジ、カツオ、ホタテ、トコブシ、クジラベーコンなど、実に12種類もの海の幸が並びました。特に注目すべきは、通常のわさびに加えて、北海道から直送される新鮮な「えぞわさび」(山わさび)が添えられている点です。この二種類のわさびを使い分けることで、刺身の風味を一層引き立てます。
特筆すべきは、提供される「えぞわさび」が、土付きのまま届けられるほどの鮮度であることです。一見すると素朴な野菜に見えるこのわさびが、食す者に強烈な感動と、時には涙さえ誘うほどのインパクトを与えると言います。特に、少量しか取れないマグロの脳天の刺身は、中トロのような濃厚な脂の旨味がありながらも、全くしつこさがなく、赤身の風味とトロの甘みが絶妙に調和した逸品です。また、コリコリとした食感が魅力のイカには、爽やかな辛さのえぞわさびが驚くほど合い、その組み合わせは「つず久」ならではの楽しみ方として推奨されています。
「つず久」は、ただ美味しい料理を提供するだけでなく、店主の樋口作三さんの温かいもてなしと、昔ながらの居酒屋が持つ独特の活気が融合した、他に類を見ない場所です。訪れるたびに新しい発見があり、食の喜びと共に、人情味溢れる温かい時間を過ごせることでしょう。特に「わさびめし」は、その店の魂を象徴する一皿として、多くの食通に愛され続けています。