山口県美祢市「Mine秋吉台ジオパーク」がユネスコ世界認定:地球の歴史と文化が息づく地





山口県西部に広がる美祢市全体が、その独特な地質や地形が高く評価され、今年4月23日に「Mine秋吉台ジオパーク」としてユネスコ世界ジオパークに認定されました。この認定は、地球の歴史を物語る貴重な地質学的遺産に加え、豊かな自然や有形・無形の文化遺産が、地域社会の教育や交流活動に深く根付いている点が国際的に認められた結果です。Mine秋吉台ジオパーク推進協議会の篠田洋司会長は、関係者への感謝を表明し、今回の認定を新たな挑戦の出発点として、次世代が地域への誇りを育み、未来を創造できる環境づくりを目指すと語っています。
この地域は「白・黒・赤」という特徴的なテーマカラーでその魅力を表現しています。「白」は、遥か8000万年もの時を経て形成されたサンゴ由来の石灰岩が、雨水や地下水によって浸食されて生まれたカルスト台地、秋吉台を象徴しています。地下には450以上の鍾乳洞が確認され、中でも秋芳洞は日本有数の規模を誇ります。「黒」は、約2億年前のシダ植物が炭化した、世界的に稀有な良質な無煙炭を指します。そして「赤」は、長登銅山跡に代表される多数の銅山から産出された銅を示し、この銅は奈良の東大寺大仏の鋳造にも用いられた歴史的価値を持っています。これらの要素が一体となり、この地が持つ比類なき地球科学的、歴史的、文化的価値を形成しています。
地球の歴史を刻む「Mine秋吉台ジオパーク」の魅力
山口県美祢市に広がる「Mine秋吉台ジオパーク」は、地球の壮大な歴史と豊かな自然が息づく場所として、2024年4月23日にユネスコ世界ジオパークに認定されました。この認定は、美祢市全域にわたる地質学的、地形学的な価値が国際的に認められた証です。推進協議会の篠田洋司会長は、この地が持つ貴重な地質・地形遺産に加えて、多様な自然遺産、さらには有形無形の文化遺産が、教育や地域交流を通じて活発な活動に繋がっていることが高く評価されたと語り、関係各位への深い感謝を述べました。
Mine秋吉台ジオパークは、その核心を「白・黒・赤」という三つの色彩で表現しています。「白」は、数億年もの時を経てサンゴが堆積し形成された石灰岩、そして雨水と地下水の浸食作用によって生まれた壮大なカルスト台地「秋吉台」を象徴しています。この地下には、450か所以上もの鍾乳洞が確認されており、その中でも「秋芳洞」は国内で最大級の規模を誇り、自然が織りなす神秘的な景観を訪れる人々に提供しています。5月から6月にかけては、新緑が白いカルスト台地に映え、息をのむような美しい景色が広がります。特に景清洞では、洞窟内を流れる川と、奥へと進むにつれて照明が少なくなる中で懐中電灯を頼りに進む「探検隊」のような体験ができ、手つかずの自然の姿を間近に感じることができます。
「白・黒・赤」が織りなす地球の物語と地域活性化
ジオパークの色彩テーマである「白・黒・赤」は、それぞれの要素がこの地域の地質と歴史を物語っています。「黒」は、約2億年前のシダや裸子植物が起源となり、炭化が進んだ良質な無煙炭を指します。この時代の植物から形成された石炭は世界的に見ても非常に珍しく、その希少性が際立っています。そして「赤」は、数多くの銅山跡から採掘されてきた銅を意味します。特に「長登銅山跡」は、奈良時代から続く日本最古の国営銅山として知られ、奈良の大仏造営にもその銅が使用されたという歴史的な背景を持ち、地域の豊かな資源と文化のつながりを示しています。これらの要素が一体となり、美祢市は地球のダイナミックな変動と人類の歴史が交錯する場所となっています。
篠田会長は、今回のユネスコ世界ジオパーク認定は単なる終着点ではなく、未来に向けた新たな出発点であると強調しています。この認定を通じて、次世代を担う子どもたちが世界とのつながりを意識し、自分たちの地域に対して深い誇りを感じられるような環境を育んでいきたいという強い願いが込められています。また、地域の名物として「ごぼう麺」が挙げられます。粘土質の赤土で育った特産の美東ごぼうを麺に練り込み、さらに揚げたごぼうをトッピングしたこの麺は、ごぼう本来の豊かな風味を存分に楽しむことができる逸品です。このごぼう麺のように、地域固有の資源を活用した魅力的な産品も、ジオパークの魅力を高める重要な要素であり、訪れる人々に地域の味覚を提供し、地域経済の活性化にも貢献しています。