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広尾と渋谷に新たな美食の風!個性豊かなイタリアンレストランが続々オープン

近年、東京の食文化は多様化の一途を辿り、特にイタリアンレストランの進化は目覚ましいものがあります。今回ご紹介する「ノルチーナ」と「AGE.」は、それぞれ異なるコンセプトを持ちながらも、素材への深いこだわりとシェフの情熱が息づく、注目の新店舗です。広尾に誕生した「ノルチーナ」は、カジュアルな雰囲気の中で上質な料理とワインを楽しめるオステリアとして、渋谷の「AGE.」は、熟成魚と薪火を融合させた革新的なシーフードイタリアンとして、訪れる人々に新たな食の発見を提供します。

東京のイタリアンシーンに新風を巻き起こす二つの店舗

2024年9月14日、東京・広尾の地に、食通の間で高い評価を得ている「メログラーノ」の後藤祐司シェフがプロデュースする新たなオステリア「ノルチーナ」が暖簾を掲げました。この店舗は、かつて「メログラーノ」があった場所に、カウンター席のみの16席という親密な空間でオープン。広尾商店街に面したガラス張りの外観からは、店内の活気ある雰囲気が伺え、誰もが気軽に立ち寄りたくなるような魅力に満ちています。

「ノルチーナ」では、ワインとの相性を考え抜かれた小皿料理と、しっかりとしたメインディッシュの二本柱でメニューを展開。特に注目すべきは、ローズマリーの香る大粒落花生「オオマサリ」や、吉田牧場から直送されるカチョカヴァロといった、厳選された上質な食材を惜しみなく使用している点です。メイン料理としては、「サカエヤ」の佐助豚を用いたサルティンボッカや、とろけるラクレットチーズがたっぷりかかったフライドポテトなど、いずれもワインが進む逸品が揃います。パスタもまた、お酒と共に楽しめるショートパスタが中心です。さらに、11月には隣接するスペースに、シャルキュトリーや冷凍食品を扱う店舗がオープンする予定で、食の楽しみがさらに広がるでしょう。一次会はもちろん、二軒目や食前の一杯を楽しむ「ゼロ次会」にも最適な、多目的に利用できる一軒となりそうです。

一方、渋谷の円山町、神泉駅から歩いてわずか2分の場所には、2024年8月12日に革新的なシーフードイタリアン「AGE.(エイジ)」が誕生しました。この店のオーナーは、高知県宿毛の漁師と直接連携し、船上で神経締めを行うなど、鮮魚の品質管理に徹底的にこだわる食品卸「いよはる」です。シェフには、「ボガマリ・クチーナ・マリナーラ」の立ち上げにも携わった島田亮平氏が就任。「魚の価値は新鮮さだけではない」という哲学のもと、熟成させた魚を薪火で焼き上げるという独自の調理法を確立しています。店内には魚介専用の熟成庫が設けられ、そこでじっくりと旨みを凝縮させた熟成本鮪の薪焼きは、まさに絶品です。また、薪で二日間燻製したトマトソースで仕上げた手打ちの米粉ピチ(グルテンフリー)も、多くの食通から絶賛されています。「AGE.」では、お通しと前菜3品からなるセミコース(4,180円)のほか、自由度の高いアラカルトメニューも用意されており、一人でも、大人数での宴会でも、様々なシーンで薪火料理の魅力を存分に堪能することができます。

これらの新店舗は、東京のイタリアンシーンに新たな息吹を吹き込み、食の多様性と奥深さを改めて教えてくれます。素材への敬意と、伝統にとらわれない独創的なアプローチが融合したこれらの料理は、私たちに忘れられない美食体験をもたらしてくれるでしょう。

ホンダ「アヴァンシア」の挑戦:新ジャンル開拓と時代の変遷

日本車産業は、オイルショックによる停滞、1980年代の高性能化、そして1990年代のバブル経済崩壊と、激動の時代を乗り越えてきました。その中で、高性能と豪華さを兼ね備えた車や、デザインで賛否を呼んだ車、時代を先取りして成功したもの、あるいはそれが逆効果となったものなど、多様なモデルが生まれました。今回焦点を当てるのは、1999年に登場したホンダのアヴァンシアです。

ホンダ「アヴァンシア」:1999年の挑戦と「大人の車」というコンセプト

1999年、ホンダの自動車ラインナップは非常に充実していました。スポーツモデルとしては、シビック&インテグラタイプR、NSX、S2000、プレリュード。セダン系ではドマーニ、シビックフェリオ、インテグラ4ドアハードトップ、アコード、トルネオ、インスパイア、セーバー、レジェンドが名を連ねていました。当時、ホンダは1994年の初代オデッセイを皮切りに「クリエイティブムーバー戦略」を展開し、CR-Vやステップワゴン、S-MXといったRV系モデルで市場での存在感を強めていました。このような背景の中、日本国内販売は平成不況の煽りを受けていましたが、北米市場の好調に支えられ、世界販売台数は増加傾向にありました。そして、1999年9月、21世紀を見据えた新ジャンルへの挑戦として、アヴァンシアがデビューします。

アヴァンシアの開発は、「もっと大人を楽しもう」というユニークなコンセプトに基づいています。これは、当時のホンダが掲げていた哲学を象徴するものであり、個人を尊重するライフスタイルを重視する大人たちへ向けた「新しいカタチの上級車」という明確なビジョンがありました。バブル経済崩壊後の社会変化に適応し、消費者の意識変革を捉えようとするホンダの意欲が込められた一台と言えるでしょう。

ホンダのアヴァンシアは、単なる新型車の登場に留まらず、日本社会と自動車産業の変遷、そしてホンダ自身の戦略的転換期を映し出す鏡のようでもあります。既存の枠にとらわれない発想で、新たな価値観を提案しようとしたその姿勢は、今日の自動車開発にも通じる重要な教訓を与えてくれます。

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小宮山雄飛の「おつまみ美学」:酒と肴を語る夜

音楽界きっての美食家として知られるホフディランの小宮山雄飛氏が、初の書き下ろしグルメエッセイ『小宮山雄飛のツマミ百景』を刊行しました。この著書には、氏が長年愛し続けてきたお酒と肴に対する独自のこだわりが凝縮されています。出版を記念して開かれたトークイベントでは、著名な酒場ライターであるパリッコ氏がゲストとして招かれ、二人の間で熱のこもった「おつまみ談義」が展開されました。彼らが語り合ったのは、単なる料理の紹介にとどまらず、お酒の席を豊かにする深遠な肴の魅力であり、参加者はその美食哲学に深く共感しました。

小宮山雄飛とパリッコが語る、おつまみの深い世界

トークイベントは、乾杯から始まり、『ツマミ百景』の主題である「身近でありながら奥深いおつまみの世界」へと参加者を誘いました。旅行先で美味しいものを存分に味わいたいが故に、移動中の新幹線ではあえて軽食で済ませるという二人の姿勢が明らかになりました。パリッコ氏は、駅弁のボリュームを避けて崎陽軒の「ポケットシウマイ」や新発売の「ギヨウザ」を選ぶと語り、その手軽さと美味しさを絶賛しました。一方、小宮山氏は「ゆで卵一択」と答え、豪華な弁当を横目にゆで卵を食べる自分に満足感を覚えるというユニークなエピソードを披露しました。これは、夜の飲酒のために朝からゆで卵と白湯で過ごすという、彼のお酒とつまみに対するストイックなまでの情熱を示しています。

小宮山雄飛氏の「通常はおつまみと見なされないものをあえておつまみとして楽しむ」という独自の哲学が、このイベントで明確に語られました。彼は、単に空腹を満たすためではなく、お酒を最大限に楽しむための準備として、移動中の食事も厳選していると説明しました。たとえば、新幹線での移動中には、他の乗客が豪華な駅弁を楽しむ中で、彼は静かにゆで卵を二つと白湯で済ませることを好み、それが夜の楽しい酒宴への期待を高める行為だと語りました。この禁欲的なまでの姿勢は、彼がおつまみをいかに深く愛し、その瞬間を大切にしているかを示すものであり、参加者にとって新たな美食の視点を提供しました。

料理の潮流:モテる料理は「肉じゃが」から「きんぴらごぼう」へ

かつては「モテる料理」の代名詞とされていた「肉じゃが」ですが、小宮山雄飛氏の視点では、その座が「きんぴらごぼう」へと移行していることが示唆されました。友人の田中みな実さんの自宅で振る舞われた、極細に切られたきんぴらごぼうに小宮山氏は深く感銘を受けました。彼は、その細さに「できる女性」の細やかな配慮を感じ取り、初めて自宅に招いた男性に出す一品として、完璧な選択だと語りました。パリッコ氏もこれに同意し、肉じゃがのようなあからさまなアピールよりも、繊細なきんぴらごぼうの方が相手の心に響くと述べました。小宮山氏は、他の手の込んだ料理を用意せずとも、この細いごぼうのきんぴら一つで、相手の心を掴むことができると力説しました。

小宮山氏は、田中みな実さんの手料理である極細のきんぴらごぼうから受けた衝撃を鮮明に語りました。その繊細な仕上がりに、「やはり、気の利く女性は、ちょっとした一品でもこれほどまでに細部にこだわるのか」と感銘を受けたと述懐しました。彼は、初めて異性を自宅に招く際、肉じゃがのような「あざとさ」が感じられる料理ではなく、この細切りきんぴらごぼうを出すことこそが、相手を魅了する秘訣であると持論を展開しました。パリッコ氏も、肉じゃがの分かりやすさよりも、きんぴらごぼうのさりげない上品さに魅力を感じると同意し、二人は、このシンプルながらも奥深い一品が、現代における「心をつかむ料理」の新たな基準となりうると結論付けました。

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