ぐるめぶんか

恵比寿に誕生した本格タイ料理店「MUU TOKYO」:伝統と革新の融合

賑やかな恵比寿の街に、新たなタイ料理の楽園が誕生しました。2026年8月にオープンした「MUU TOKYO 恵比寿店」は、伝統的なタイの味覚に、北海道の豊かな恵みを融合させた、新感覚のダイニング体験を提供しています。飲食業界で20年の経験を積んだ鈴木元紀氏が手掛けるこの店舗は、フランチャイズでありながら、独自の創意工夫が光る一軒として早くも注目を集めています。洗練された空間で、本場の味わいと地元の食材が織りなすハーモニーを存分に楽しめるのが、この店の大きな魅力です。

MUU TOKYO 恵比寿店の魅惑的な食体験

東京・恵比寿に位置する「MUU TOKYO 恵比寿店」は、恵比寿駅からわずか徒歩2分の好立地に、2026年8月にその扉を開きました。この店のオーナーである鈴木元紀氏は、長年にわたり飲食業界で培った深い知識と経験を活かし、三田にある「MUU TOKYO」の本店とは一線を画す、北海道の新鮮な食材を取り入れた特別なメニューを考案しました。店内は観葉植物と間接照明が織りなすモダンでおしゃれな雰囲気で、ゆったりとくつろげるソファ席を含む全24席が用意されており、訪れる人々に快適な時間を提供します。

ランチタイムには、爽やかなバジルの香りとピリ辛な味わいが特徴の「ガパオライス」や、ココナッツの風味が豊かな「グリーンカレー」など、サラダ付きのメニューが1,000円から楽しめます。特に注目すべきは、恵比寿店限定の「1人ムーガタセット」(1,800円)で、選べるメイン料理にサラダが付いたボリューム満点の一品は、気軽にタイ料理を堪能したい方に最適です。

ディナータイムになると、メニューはさらに彩り豊かになります。柔らかい鶏肉の旨味が凝縮された「カオマンガイ」(1,450円)や、チーズのコクとエビの風味が絶妙に調和した「エビとチーズの揚げ春巻き」(1,180円)など、多種多様なタイ料理がテーブルを華やかに彩ります。盛り付けにも工夫が凝らされており、目でも楽しめる料理の数々は、特別な夜を演出してくれます。

この店のもう一つの看板メニューは、タイの国民食ともいえる鍋料理「ムーガタ」です。ムーは豚肉、ガタは浅い鍋を意味し、ドーム状に盛り上がった専用鍋で、豚肉や野菜を香ばしく焼き上げながら、周囲の溝に張られたスープで野菜や豆腐、春雨などをしゃぶしゃぶのように煮込んで味わいます。焼肉と鍋料理を一度に楽しめるこのムーガタは、1人前2,480円で、2人前から注文可能です。

新しい食文化の創造と地域への貢献

「MUU TOKYO 恵比寿店」のオープンは、単に新しい飲食店が誕生したというだけではありません。鈴木元紀氏が北海道出身という背景を活かし、故郷の食材とタイ料理を融合させるという試みは、食文化に新たな可能性をもたらしています。将来的には渋谷への出店も視野に入れているとのことで、彼の情熱とビジョンが、今後も多くの人々を魅了し続けることでしょう。この店は、美味しい料理を提供するだけでなく、地域社会に活気をもたらし、新しい食のトレンドを牽引していく存在となるに違いありません。

広島・呉の美食巡り:伝統の味と新たな発見

広島県が推進する「OK!!広島」プロジェクトの一環として行われた呉市への視察旅行では、その土地ならではの多彩な食文化に触れることができました。一般的に知られる広島の食と言えば「お好み焼き」や「牡蠣」が有名ですが、呉市にはそれらとは一線を画す独自の美食が息づいています。今回の訪問で出会ったのは、長年にわたり地元住民に愛され続ける老舗の味や、地域の食材を活かした工夫が凝らされた料理の数々でした。本稿では、そんな呉の食の魅力を余すところなく紹介し、旅の記録とともにその奥深さを探ります。

まず訪れたのは、1936年創業の「有限会社メロンパン」です。ここの名物「メロンパン」は、私たちが普段想像するクッキー生地の甘いパンとは異なり、楕円形のパンにカスタードクリームを詰めた独特の形状をしています。その名の由来は、かつてメロンと呼ばれていたマクワウリに似ていることからきており、高価なメロンの代わりに誰もがお腹いっぱい食べられるようにという創業者の願いが込められています。また、この店では「平和パン」や「ナナパン」といった、創業者の自由な発想から生まれた個性的なパンも提供されています。筆者は甘いものが得意ではないため「ぶ厚いロースカツバーガー」を選びましたが、冷蔵されていたにもかかわらず、その素朴で確かな味わいは「街のパン屋さん」ならではの温かさを感じさせるものでした。

次に足を運んだのは、1951年創業の「本家鳥好」。ここは、呉の郷土料理である「みそだき」発祥の店として知られています。「みそだき」とは、親鶏の皮を串に刺し、特製の味噌だれでじっくりと煮込んだ逸品です。親鶏を使用することで、柔らかさの中にもしっかりとした食感が残り、甘さ控えめの味噌の風味が食欲をそそり、お酒との相性も抜群です。さらに、ここでは親鶏の骨付きもも肉を豪快に焼き上げた「骨付焼」や、鹿児島から直送される新鮮な鶏刺しも堪能できます。胸肉は歯ごたえがありながらもさっぱりとした深い味わいで、もも肉は弾力に富み、濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。焼き鳥の種類も豊富で、特に油で揚げられたつくねは印象的でした。これらの料理を通して、「本家鳥好」が長年にわたり地元に愛され続ける理由を深く理解することができました。

今回の呉への旅は、単なる観光ではなく、その土地の歴史と人々の温かさが育んだ食文化を深く体験する貴重な機会となりました。伝統を受け継ぎながらも、常に新しい発想を取り入れる地元の店々の情熱が、訪れる人々に忘れられない味と感動を提供しています。呉の食は、単なる食べ物以上の、深い物語と魅力に満ちています。

もっと見る

渋谷「Bistro RINN」の新たな魅力:自然派ワインと進化するビストロ料理

この記事では、ワインエキスパートの岡本のぞみさんが、自然派ワインと料理の絶妙な組み合わせを堪能できるレストランの魅力について詳しくご紹介します。渋谷で新たなスタートを切った「Bistro RINN」が、どのようにして美食家たちの心を掴んでいるのか、その秘密に迫ります。

渋谷に誕生した美食の新拠点「Bistro RINN」:自然派ワインと心躍るビストロ料理のハーモニー

自然派ワインへの情熱が紡ぐ美食体験

近年、多くのレストランで、シェフが手掛ける極上の料理と、こだわり抜いた自然派ワインとの組み合わせが注目を集めています。ワインエキスパートの岡本のぞみさんは、こうした「自然派ワインに魅せられた」お店が提供する、心ときめく美食の物語を紐解いていきます。

美食の探求者:岡本のぞみ

記事の案内役を務めるのは、ライターとして活躍する岡本のぞみ氏。彼女は日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートおよび日本地ビール協会認定ビアテイスターの資格を持ち、食と酒に関する深い知識と情熱を併せ持っています。「東京カレンダー」などの有名フードメディアでの執筆活動に加え、「東京ワインショップガイド」の運営や「男の隠れ家デジタル」での連載を通じて、日常の中に潜む食とお酒の喜びを言葉で表現し続けています。

渋谷に華麗に登場した「Bistro RINN」

2026年8月、渋谷の地で長年愛されてきた居酒屋「RINN」が、装いも新たに「Bistro RINN」として生まれ変わりました。ビストロ業界でその手腕を高く評価されてきた亀谷剛氏が統括シェフとして指揮を執り、かつての成功を彷彿とさせる原点回帰のスタイルに、期待の声が寄せられています。今回の刷新では、「CHOW CHOW」の総料理長を務めた渡邉義則氏を店長に迎え、看板メニューである「RINNのロティサリーチキン」を筆頭に、メニュー全体が格段に進化を遂げました。一つ一つの料理には、洗練されたビストロの技術と、渋谷ならではの魅力を融合させるための細やかな工夫が凝らされています。

料理を引き立てる厳選ワインセレクション

「Bistro RINN」では、洗練されたビストロ料理に合わせて、ワインリストも非常に充実しています。系列店「テンキ」で「新感覚天ぷら×白ワイン」という斬新な提案で人気を博したソムリエの中川教介氏が、ワインの選定を担当。中川氏は、伝統と革新が融合した自然派ワインを生産するワイナリーに焦点を当て、日常的に楽しめる手頃なグラスワインから、特別な日にふさわしいプレミアムな一本まで、バラエティ豊かなラインナップを取り揃え、メリハリのあるワイン体験を提供しています。

様々なシーンに対応する空間デザイン

「Bistro RINN」のメインフロアである3階は、高い天井が開放感を演出する広々とした空間です。コの字型のカウンター席とテーブル席が用意されており、訪れる人々の様々なシチュエーションに合わせて柔軟に対応できます。さらに、店内には内階段でつながる4階部分にも客席が設けられています。こちらには14席のコの字カウンターとスタンディング席があり、まるで隠れ家のようなプライベートな雰囲気を醸し出しています。この空間は貸し切りも可能で、特別なイベントやパーティーにも最適です。

もっと見る