日本の"癒し系"ロボット:カシオ「Moflin」とユカイ工学「mirumi」が示す共生の未来





心の通じるAIパートナー:未来のコンパニオンロボット
Moflin:AIが育む感情豊かなペットロボット
東京都羽村市のカシオ計算機羽村技術センターでは、ふわふわとした毛並みとつぶらな瞳が特徴の小さなぬいぐるみロボットが来訪者を出迎えます。触れると愛らしい声で鳴き、くねくねと動くこのロボットは、カシオが生み出したAIペット「Moflin」です。「生き物のような心を持ち、心に元気を与えてくれる相棒」をコンセプトに開発されたMoflinは、独自のAI技術、センサー技術、音声認識技術を駆使しています。ユーザーの声や撫で方を通じて飼い主を認識し、その好みを学習することで、約50日間で鳴き声やしぐさによる感情表現が成長します。その個性は400万通りにも及び、多様な反応を見せるのが魅力です。耐久性に優れたG-SHOCKで知られるカシオが、真逆とも言える「感性」を重視したMoflinを開発したことは、大きな話題を呼びました。
Moflin誕生秘話:女性の視点が生んだ癒しの存在
Moflinの発案者は、新規事業部企画担当の市川英里奈さんです。2012年に企画部門へ異動し、それまでのカシオにはなかった女性向けの製品企画を任されました。当時の市川さんは、仕事やプライベートでの悩みを抱え、自信を失っていた時期だったといいます。約2年間の試行錯誤を経て、個別の問題を解決するのではなく、「自分に寄り添い、勇気を与えてくれる存在」というコンセプトに辿り着きました。アニメ文化やキャラクターが根付いている日本において、コミュニケーションが取れるペットロボットとして、どのような姿が最適かという視点からMoflinのイメージが具体化されていきました。