日本未導入の「アメ車」SUVとピックアップトラック:日産の秘蔵っ子たち








日本の道で輝く可能性を秘めた、北米生まれの傑作たち
インフィニティQX65:日本の高級SUV市場に新風を巻き起こす存在
全長5メートルクラスの高級クーペSUVは、メルセデス・ベンツGLEクーペやBMW X6といった欧州ブランドが席巻する日本市場において、国産メーカーの不在が顕著です。日産のプレミアムブランド「インフィニティ」が手掛けるQX65は、この空白を埋める可能性を秘めた一台と言えるでしょう。先行して逆輸入が始まったムラーノとプラットフォームやパワートレインを共有しながらも、QX65は全く異なる次元の高級感を纏っています。もしムラーノが洗練された都市型ホテルならば、QX65はまさに五つ星の国際的なラグジュアリーホテルに例えられる存在です。
音響、色彩、そして素材:QX65が織りなす極上のラグジュアリー空間
QX65の車内は、移動するプライベートコンサートホールと表現できるかもしれません。セレブのプライベートシアターや一流ジャズクラブにも採用されるアメリカのハイエンドオーディオブランド「クリプシュ」のスピーカーシステムが搭載され、まるでライブ会場のVIP席にいるかのような臨場感あふれるサウンド体験を提供します。さらに、本物の金をコーティングしたガラスフレークを用いたボディカラー「サファイアレッド」は、その希少性と輝きで周囲の視線を釘付けにします。この高価な顔料の輸送には現金輸送車が使われるという逸話も、その特別感を際立たせています。インテリアには、日本の着物から着想を得たキルティングパターンが施されたセミアニリンレザーがふんだんに使われ、細部にわたるこだわりが、乗る者すべてに極上の安らぎと満足感をもたらします。
先進技術が叶える、インテリジェントな走行体験
QX65は、豪華な内外装だけでなく、最先端の運転支援技術も搭載しています。「プロパイロット・アシスト2.1」により、ドライバーはハンドルから手を離しても安全な自動運転を享受できます。また、Googleアシスタントを統合した車載システムは、音声コマンド一つで目的地までの案内や車内温度の調整を可能にし、まるで専属の執事が常にそばにいるかのような快適なドライブを提供します。最上級グレード「オートグラフィー」では、運転席と助手席のヘッドレストにもクリプシュ製スピーカーが内蔵され、音楽だけでなく電話の通話音声も個別で届けられるという徹底ぶりです。
日本導入への期待:横浜での展示が示す未来の兆し
今年4月、横浜の日産本社ギャラリーでわずか6日間だけ一般公開されたQX65。この「チラ見せ」は、近い将来の日本市場導入への布石なのでしょうか。それとも、単なる無意識の示唆に過ぎないのでしょうか。いずれにせよ、この高級クーペSUVが日本市場に与えるであろう影響は計り知れません。日本の自動車愛好家たちは、その正式な上陸を心待ちにしています。
日産フロンティア:タフな個性が光る、遊び心溢れるピックアップトラック
日産からもう一台、日本への導入が熱望されるのがピックアップトラックのフロンティアです。トヨタのハイラックスが切り開き、三菱のトライトンが市場を拡大し続けるミドルサイズピックアップトラック市場において、フロンティアは強力な選択肢となるでしょう。最近では、新型ハイラックスの登場や、フルサイズピックアップトラックであるタコマの逆輸入も始まっており、フロンティアが日本市場に投入されないのは非常に惜しまれます。特に2026年モデル以降のフロンティアは、初代テラノを彷彿とさせる角張ったタフなデザインが特徴で、「日産の四駆」が持つ頑丈で格好良い魅力を存分に体現しています。インテリアも「アメリカンピックアップトラック」そのもので、ワークブーツのまま乗り込み、作業用グローブをしたままでも操作しやすいように設計されており、まさに「遊び」を追求した一台と言えるでしょう。