日本橋の新たな美食体験:ラペティが贈る本格フレンチと洋食の融合

日本橋発、洗練されたフレンチと心温まる洋食のハーモニー
日本橋「ラペティ」:一つ星フレンチの系譜を継ぐ新星
食通たちの間で注目を集める「いい店見つけた!」連載の第13回は、日本橋を拠点にフランス料理の魅力を多角的に発信する「ラペグループ」の最新店「ラペティ」に焦点を当てます。この店は、2014年に開業しミシュランガイドで一つ星を獲得した「ラペ」のオーナーシェフである松本一平氏が手掛ける新たな挑戦です。
本格フレンチと心安らぐ洋食の融合:シェフ廣瀬翔太郎の個性
「ラペティ」の厨房を任されているのは、「ラペ」で4年間スーシェフとして腕を磨いた廣瀬翔太郎氏です。松本オーナーシェフは、廣瀬氏の独創性を尊重し、メニュー開発やワインの選定に至るまで、全てを彼に一任しています。その結果、廣瀬氏の育ったアットホームな小料理屋の経験と、フランスでの修行で培ったフレンチの技術が見事に融合した、軽やかでありながら心温まる洋食フレンチという独自のスタイルが確立されました。
多様なニーズに応えるコース料理と良心的な価格設定
「ラペティ」では、ランチコースが6,050円と7,480円、ディナーコースが9,900円と13,200円で提供されています。客は自分の好みやその日の食欲に合わせて、品数やデザートの量を自由に調整できるのが特徴です。昨今、飲食店の価格が高騰する中で、「ラペグループ」は食材の共有やフードロス削減に努めることで、質の高い料理を手頃な価格で提供し続けています。これにより、幅広い層の食通が気軽に足を運べるようになっています。
初夏の味覚:旬の食材を活かした独創的なメニュー
現在提供されている初夏のメニューには、「炙りイサキと焼きなす、きゅうりとディルのチミチュリソース」があります。軽くマリネしたイサキを炙り、焼きなすとクスクスを添え、南仏を思わせる酸味と辛味の効いたソースで仕上げています。「ラペティ メンチ」は、古典的なフロマージュ・ド・テッドをメンチカツにアレンジしたシグネチャーディッシュ。季節ごとに具材を変え、現在はゴーヤととうもろこしが使われ、爽やかなウスターソースと共に楽しめます。「仔羊のロースト」は、フレンチソースによく合うオーストラリア産ラムを使用し、北アフリカの発酵唐辛子調味料「ハリッサ」を加えたソースで提供されます。
懐かしくも洗練されたデザートと充実のワインペアリング
デザートには、レトロな見た目が郷愁を誘う「とうもろこしのプリン」があります。子供の頃に憧れたプリンアラモードを思わせる一方で、甘さ控えめのとうもろこしプリンに、パルミジャーノのクランブル、マスカルポーネクリーム、隠し味の醤油で焼いたとうもろこしがトッピングされ、大人の味わいです。夏らしいマンゴーとエスプレッソのアイスクリームが添えられ、2026年バージョンの進化形として提供されています。
日本橋の食文化を豊かにする「ラペグループ」の展望
「ラペティ」のもう一つの魅力は、ワインペアリングです。スタンダードな6種類のワインペアリング(7,000円)に加え、少量を楽しめるハーフペアリング(3,800円)も用意されており、好みに合わせて柔軟に対応してくれます。シニアソムリエの丹羽健一氏がチームに加わったことで、その選定はさらに充実し、ワイン愛好家をも唸らせるラインナップとなっています。松本オーナーシェフは、修行時代を過ごした日本橋を第二の故郷と呼び、地元で働く人々や生活する人々にとって、日常の楽しみとなる店を目指しています。彼のリーダーシップのもと、「ラペグループ」は「平ちゃん」や「Peace」など多様なジャンルの店を展開し、日本橋の食のコンソーシアム化を推進しています。今後、松本シェフがどのような新たな食の魔法をかけるのか、その動向に注目が集まります。