日本橋の老舗おでん店「お多幸本店」:秘伝の黒いつゆが染み込んだ絶品おでんを堪能

歴史と伝統が織りなす、日本橋の粋な味わい:お多幸本店の絶品おでん
深く染み込んだ「東京おでん」の真髄
『お多幸本店』の代名詞ともいえるのが、その漆黒のつゆが特徴的な「東京おでん」です。大正12年の創業以来、脈々と受け継がれてきた秘伝の濃口醤油のつゆは、数多の具材から滲み出る旨味を吸い込み、時間の経過と共にさらに深みを増してきました。カウンター席に座れば、四角いおでん鍋で様々な具材が静かに煮込まれる壮麗な光景が目の前に広がります。この長年培われた味わいは、まさに職人の技と時間の芸術と言えるでしょう。
厳選された素材と季節の味覚
『お多幸本店』では、厳選されたおでん種を使用しています。特に、日本橋『神茂』のふんわりとしたはんぺんや、人形町『双葉』の昔ながらの豆腐は、つゆの旨味をたっぷりと吸い込み、それぞれの素材の持ち味を最大限に引き出しています。また、季節ごとに2種類ほど用意される限定の旬の具材も、訪れるたびに新たな発見と喜びをもたらしてくれます。お勧めの盛り込み(おまかせ)中皿8品(2700円)では、大根をはじめとする定番具材が、つゆの豊かな風味を纏い、まさに至福の味わいです。じゃがいも(530円)や名物のとまと(630円)も、ぜひ試していただきたい逸品です。これらの料理には、ぬる燗の日本酒がよく合います。
昼の楽しみ:「とうめし」
お昼時には、店を代表する人気のメニュー「とうめし」も堪能できます。茶飯の上に、おでんのつゆをたっぷりと含んだ豆腐が乗せられた一品で、そのなめらかな口当たりと奥深い味わいは、箸が止まらなくなるほどです。心ゆくまでこの独特の味覚を楽しんでください。マネージャーの山崎裕昭さんは「毎月約2種類の季節限定おでん種もご用意しております」と語り、常に新しい味の追求にも余念がありません。
店舗情報とアクセス
『日本橋 お多幸本店』は、東京都中央区日本橋2-2-3に位置しています。電話番号は03-3243-8282。営業時間は月曜日から金曜日の11時30分から14時(ラストオーダー13時30分)、17時から22時30分(フードラストオーダー21時30分、ドリンクラストオーダー22時)。土曜日と祝日は16時から22時までの営業です。日曜日は定休日となります。地下鉄銀座線などB5出口から徒歩1分とアクセスも抜群です。写真撮影は西崎進也氏、取材は池田一郎氏によるものです。記事の内容は『おとなの週末』2026年5月号発売時点の情報であり、最新の情報は事前にお店にご確認ください。画像ギャラリーでは、日本橋で出会える粋な絶品料理の数々をご覧いただけます。