日産新型エルグランド試乗記:16年ぶりの刷新でプレミアムミニバンがさらに進化












日本の美意識と先進技術が融合した、新たな移動体験。
日産新型エルグランド、待望のフルモデルチェンジの詳細
ジャパンモビリティショーで多くの注目を集めた日産新型エルグランドが、ついにそのベールを脱ぎました。2026年7月16日に発売されたこの4代目モデルは、初代が1997年に確立した「大型高級ミニバン」というジャンルをさらに洗練させ、16年という長い歳月を経ての全面刷新となりました。今回の試乗レポートでは、そのデザイン哲学、走行性能、そして快適性に迫ります。
二つのグレードから選ぶ、洗練された選択肢
新型エルグランドのラインナップは、X e-4ORCEとG e-4ORCEの2種類に集約されており、価格帯は689万7,000円から757万9,000円。このシンプルながらも充実したグレード展開は、ユーザーにとって選びやすさというメリットを提供します。試乗車として用意されたのは、上級モデルであるG e-4ORCE。深いダークメタルグレーの外装と、シックな紫檀(シタン)の内装が、その高級感を際立たせていました。
伝統と革新が息づくエクステリアデザイン
新型エルグランドのフロントグリルは、日本の伝統的な木工技術である「組子」をモチーフにデザインされています。これは、伝統美と最先端技術が見事に融合した、象徴的なエレメントと言えるでしょう。また、車両後部に目を向ければ、大胆な逆スラット状に反り返ったDピラーのラインが、その並外れた存在感を主張しています。プロパイロット2.0搭載車では、ルーフに配置された2本のシャークフィンアンテナが、外観にさらなるアクセントを加えています。
細部に隠された、日産からの遊び心
ドアハンドルに施された「縦2本線と横3本線」の組み合わせは、実は「2(に)3(さん)」と読める、日産ブランドを遊び心たっぷりに表現した隠しデザインです。かつての3代目リーフにも見られたこのディテールは、新型エルグランドにも息づいており、所有する喜びをさりげなく高めてくれます。
広がりを増した室内空間と視界
新型エルグランドのボディサイズは、先代モデルから一回り拡大しました。全長4,995mm(+30mm)、全幅1,895mm(+45mm)、全高1,975mm(+160mm)となり、特に全高の増加が顕著です。このサイズアップは、室内の居住性を向上させるだけでなく、ドライバーのアイポイントが先代よりも76mm高くなったことで、より広々とした視界と優れた運転操作性を実現しています。