東京・立石のうどん名店『四ツ木製麺所』:職人技が光る讃岐うどんともてなしの心

『おとなの週末』編集部は、東京の立石に位置する「四ツ木製麺所」を訪れ、その魅力を深く掘り下げました。この店は、長年にわたりうどん作りに情熱を注ぎ込んできた店主の守田良一氏が営む、地元に愛される名店です。彼の卓越した職人技から生まれるうどんは、訪れる人々の心と胃袋を確実に掴んでいます。
守田良一氏は現在70歳で、その職人としてのキャリアは半世紀近くに及びます。銀座のうどん店で店長を務めた後、20代後半で独立。その後、四ツ木で製麺所を立ち上げ、12年前に隣接する立石で現在の店舗を開業しました。彼の人生のほとんどはうどんとともにあり、その経験が一杯のうどんに凝縮されています。
同氏が手掛けるのは、讃岐地方の製法を取り入れたうどんです。麺は、なめらかでツルツルとした口当たりが特徴であり、噛むと歯をしっかりと押し返すような強い弾力があります。口の中で広がる小麦本来の素朴な香りは、複数の魚介節をブレンドした深みのある出汁と見事に調和し、豊かな風味を生み出しています。そのシンプルながらも奥深い味わいは、一度食べたら忘れられない感動を与えます。
看板メニューの一つである「冷かけうどん」は490円で、これに甘く煮込まれた油揚げをトッピングする「きつね」は200円。甘辛い油揚げが冷たいうどんとつゆに溶け込み、味わいにさらなる深みをもたらします。さらに、関西でおなじみの「油かす」を用いた「かすボナーラ」や、季節限定で小松菜を練り込んだ創作うどんなど、守田氏の遊び心と探求心から生まれたユニークなメニューも楽しめます。彼は「お客さんが食べたいと言うから」と語り、常に顧客の要望に応えようとする姿勢が伺えます。
「四ツ木製麺所」は、うどんだけでなく、夜には居酒屋としても機能します。豊洲から仕入れる新鮮な刺身や珍味、趣向を凝らした惣菜など、一般的な居酒屋にも劣らない豊富な酒肴が揃っています。このため、夜や週末には、立石の美食を愛する人々が集い、賑やかな交流の場となっています。
この店舗は東京都葛飾区東立石2-11-7に位置し、京成押上線の京成立石駅から徒歩9分とアクセスも便利です。営業時間はランチが11時半から14時半、ディナーが17時半から21時(ラストオーダーは20時15分)です。土日は11時から20時(ラストオーダー19時15分)、祝日は11時から19時(ラストオーダー18時15分)まで営業しており、月曜日と火曜日が定休日です。守田氏が手塩にかけて打つ持ち帰り用の生うどんも販売されており、家庭でその味を楽しむことができます。
「四ツ木製麺所」は、店主の長年の経験と情熱が息づく場所であり、伝統的なうどんの味わいを守りつつ、新たな挑戦も続ける、地域に根ざした飲食店として多くの人々に愛されています。その実直な味と温かいもてなしは、訪れるすべての人に心地よい時間を提供します。