焼酎を最大限に楽しむためのプロの秘訣:自宅で実践できる奥深い飲み方

日常に溶け込む、焼酎の新たな楽しみ方
「健土 牛ノ根蒸留所」八木健太郎氏による、急須で楽しむ温かい一杯
鹿児島県垂水市に位置する「健土 牛ノ根蒸留所」の八木健太郎氏は、四人のお子さんを育てる父親でもあります。賑やかな家庭の中で、一日の終わりに安らぎを求める彼が考案したのが「急須割り」という独特の飲み方です。湯呑みでは冷めやすく、また慌ただしい中でこぼす心配もあるため、普段お茶を淹れる急須を活用することにしたそうです。この方法で焼酎を味わうと、驚くほどまろやかな甘みが引き出され、香りも逃げずに深く楽しめるといいます。これは、鹿児島に古くから伝わる、前割りした焼酎を「黒千代香」で温めて飲む文化と相通じるものがあります。八木氏によると、急須割りでは「前割り」の手間をかけなくても、お湯と焼酎を注ぐだけで香りが十分に広がり、絶品の味わいになるそうです。彼の妻、智佳代さんもこの飲み方で焼酎を楽しみ、夫婦の絆を深めるひとときを過ごしています。
急須割りの具体的な手順とおすすめの組み合わせ
急須割りを作る際は、まず急須にお湯を注ぎ、その後に焼酎を加えます。お湯の温度は80度から90度の熱めが推奨されています。八木氏のお気に入りの肴は、半解凍の焼き芋をスプーンで掬って食べるというもの。急須に焼酎と湯を4対6の割合で入れ、大きめの湯呑みにゆっくりと注ぎ、じっくりと味わうのが八木流です。
「小牧醸造」小牧伊勢吉氏が提案する、香りが際立つ“追い焼酎”ソーダ割り
一般的に焼酎のソーダ割りは4対6の割合が主流ですが、「小牧醸造」の多くの蔵元は5対5の割合が焼酎本来の風味をより引き出すと考えています。しかし、度数が上がることを懸念し、同蔵のスタッフが試行錯誤の末に生み出したのが「追い焼酎」という技法です。この方法を用いることで、最初の一口から焼酎の濃厚な味わいを堪能でき、香りが立ちにくい冷たいソーダ割りでも格別の風味を楽しむことができます。
“追い焼酎”ソーダ割りの詳細な作り方
“追い焼酎”は、蔵の仲間たちがソーダ割りの研究を重ねて発見した技術です。グラスに氷を入れ、先に焼酎を注ぎ、その上からソーダをゆっくりと加えます。そして最後に、ほんの少しだけ焼酎を足すことで、完成します。この工夫により、最初の一口から焼酎の豊かな香りと深い味わいが広がり、ソーダ割りの新たな魅力を引き出します。