軽キャンピングカー「SUNDAY COMPACT」の魅力と課題:西伊豆での検証から見えた実力

キャンピングカー市場では高額なモデルが主流ですが、近年では手軽に購入できる軽キャンピングカーへの関心が高まっています。しかし、その手頃さゆえに、車内の広さや走行時の安定性について懸念を抱く方も少なくありません。特に、軽バンを基盤とした「バンコン」と軽トラックを基盤とした「キャブコン」では、居住空間の快適性や機能性に大きな違いが生じます。このたび、DIYでキャンピングカーを手がける経験豊富なYouTuber「たつおと海子 Tatsuo&Umiko」が、フル装備の軽キャブコン「SUNDAY COMPACT」(約478万円)で西伊豆への旅を敢行し、その実用性を徹底検証しました。彼らの1泊2日の旅路から、この軽キャブコンが提供する意外なほどの快適な居住空間と、高速道路走行時における性能の限界が明らかになりました。
今回の検証に用いられたのは、SUNDAY RV社が製造する軽トラックベースのキャンピングカー「SUNDAY COMPACT」です。これは、軽トラックの荷台部分に居住用のシェルを搭載した、いわゆる「軽キャブコン」タイプに分類されます。普段から自作バンコンで旅をしているたつおさんと海子さんにとって、軽キャブコンでの旅は初めての経験でした。彼らは過去に軽自動車のエブリイ、普通車のボンゴ、キャラバンといった様々な車両での車中泊を経験しており、その豊富な知識と経験を基に、このSUNDAY COMPACTの走行性能、居住性、そして室内の使い勝手について詳細な評価を行いました。
車両の基盤となっているのはスズキ製の軽トラック「キャリイKX」(AT・4WD・ノンターボモデル)です。走行性能に関するテストでは、加速が穏やかであることが確認され、特に高速道路での走行においては、アクセルを最大限踏み込んでも時速80キロメートル程度が実質的な上限であることが判明しました。また、全高が2.8メートルと高いため、大型トレーラーが隣を通過する際には、横風の影響を受けやすく、ハンドル操作に細心の注意が必要となる場面も見受けられました。このような安定性の特性には、運転者が慣れるまでに時間を要するかもしれません。一方で、長距離移動における乗員の快適性にも配慮がなされています。軽トラック特有の直角に近いシートは、リクライニング機能付きのオリジナルシートに改良されており、長時間の運転でも疲労を軽減する工夫が凝らされていました。
このフル装備の軽キャブコンは、限られたスペースを最大限に活用するための工夫が随所に凝らされており、旅の快適性を高める様々な設備が搭載されています。例えば、予想以上に機能的なキッチン設備や、実用性を重視したバンクベッドなどが挙げられます。これらの装備は、小型車両でありながらも、本格的なキャンピングカーライフを体験できる可能性を秘めています。
今回の検証旅行を通じて、軽キャブコン「SUNDAY COMPACT」は、その手頃な価格にもかかわらず、意外なほどの居住空間の快適性と、旅の多様なニーズに応える装備を備えていることが確認されました。しかし、高速道路での走行性能には限界があり、特定の運転状況下では注意が必要であることも浮き彫りになりました。これらの知見は、今後軽キャンピングカーの購入を検討している人々にとって、貴重な情報源となるでしょう。快適性と走行性能のバランスを考慮し、自身の旅のスタイルに合った車両選びの重要性が再認識されました。