遠藤航選手、日本代表キャプテンとしてのワールドカップ優勝への挑戦とチームへの思い

サッカー日本代表のキャプテンである遠藤航選手が、自身の著書『STEP-夢を叶える33のブースター-』から、ワールドカップ優勝という壮大な目標を掲げた背景とその真意について語っています。この目標は、単なるスローガンではなく、チーム全体の意識統一と、個々の力を結集して大きな夢を達成するための戦略的なアプローチとして位置づけられています。彼は、チームを成功に導くためには、全員が同じ方向を向き、目標達成に向けて協力し合うことが不可欠であると強調しています。
遠藤選手は6月、千葉県幕張のJFA夢フィールドで行われたミーティングで、日本代表メンバーに対し「このチームでいかにワールドカップ優勝を成し遂げるかを考え、行動してほしい」と力強く訴えました。彼にとって、「ワールドカップ優勝」という言葉は、キャプテンとしてチームを牽引する上で、最初に明確に提示すべき指針であり、自身の役割の核心をなすものと考えていました。この発言は、単なる勝利への意欲を示すだけでなく、チーム全体に共通の「目線」を持たせることを目的としていました。
ミーティング前、遠藤選手は今回選出された26名の代表メンバーの顔ぶれを思い浮かべました。その中には、前回のカタール・ワールドカップを経験した15名の選手がおり、彼らは「ワールドカップ優勝」という目標に対して既に高い意識を持っていると判断しました。しかし、初めて代表に選ばれた3名の選手にとっては、この目標がまだ現実感を伴わない可能性も考慮しました。それでも、これからの4年間、チームとして一丸となって戦い抜くためには、全員が同じ「目線」を持つことが不可欠であるという強い思いが込められていたのです。
この「ワールドカップ優勝」という目標設定は、結果的にチームに良い影響をもたらしました。選手たちは常にこの目標を判断基準として自身のプレーを振り返り、最高のパフォーマンスを発揮しようと努力しました。監督やコーチ陣も「世界一」を目指すことを繰り返し口にし、その意識はメディアやサポーターの間にも浸透しつつあると聞きました。この目標の真価は、北中米ワールドカップの結果によって明らかになるでしょう。もし結果が出れば、この目標設定は正しかったと言え、そうでなければ、何かが間違っていたのかもしれません。それは、結果でしか語れない部分でもあります。
遠藤選手は、この目標をキャプテンになったから設定したわけではないと述べています。夢を実現するためには、その夢を共有するチーム内で同じ「目線」を共有することが不可欠であるという信念が根底にあります。現代社会では「個」の尊重が重視される風潮がありますが、彼は「個」を尊重しつつも、チームとして働き、戦い、協働することで、夢を成し遂げる確率が格段に高まると考えています。どんな偉業も、一人で達成できることは限られています。だからこそ、キャプテンという立場がなければ、異なる形でチームへのアプローチを模索したであろうと語っています。